4月21日(現地時間20日、日付は以下同)に開幕する今シーズンのNBAプレーオフ。前年チャンピオンのデンバー・ナゲッツは、第…

 4月21日(現地時間20日、日付は以下同)に開幕する今シーズンのNBAプレーオフ。前年チャンピオンのデンバー・ナゲッツは、第1ラウンドでレブロン・ジェームズ率いるロサンゼルス・レイカーズと対戦する。

 レイカーズは、17日のプレーイン・トーナメントでニューオーリンズ・ペリカンズを下し、第7シードでのプレーオフ進出を決めたばかり。現地メディア『The Denver Post』のレポートによれば、ナゲッツの選手はこの試合をニコラ・ヨキッチの自宅で観戦したという。そんな“ウォッチパーティ”を主催した昨シーズンのファイナルMVPヨキッチが、練習後の記者会見に応じて初戦の相手であるレイカーズについてコメントした。

「昨年のプレーオフでの対戦は、すべてがタフな試合になった。今度の対戦は、僕がここ(ナゲッツ)に来てから最も厳しい戦いになるんじゃないかと思っているよ。昨年は4勝0敗で僕たちが勝ったけど、彼らは本当に才能あふれたチームなんだ。チームとして非常に良く構築されていて、昨シーズンから残っている選手が何人もいる。僕は彼らをとても尊敬しているよ。面白いシリーズになると思う」

 ナゲッツとレイカーズは、昨シーズンのプレーオフ、ウエスタン・カンファレンス決勝で対戦。4勝0敗とレイカーズをスウィープしたナゲッツがNBAファイナルに駒を進め、チャンピオンリングを獲得している。また、両チームの今シーズンの戦績を見ると、ここでもナゲッツが3戦全勝している。レイカーズに過去1年間を通して負けなしのナゲッツだが、相性の良さを問われたヨキッチは次の通り回答している。

「正直に言って、彼らとは本当に相性が良いと思うと同時に、彼らも僕たちと相性が良いと感じる。僕たちが勝ったとは言え、簡単な試合だったわけではないよ。彼らはオフェンス面でもディフェンス面でもさまざまなことができるチームなんだ。一方で僕たちは、(レイカーズの)メインプレーヤーに対していろんな選手がマッチアップできる準備がある。だから、戦略や戦術面で本当に面白い試合になると思うよ」

 前年王者の大黒柱は、直近負けなしの相手に対してもおごるような姿勢を見せなかった。一方、その反対を行くかのように、ナゲッツのマイケル・マローンヘッドコーチは、レイカーズ戦に対して大きく自信を見せる。

「私たちは去年も彼らをスウィープしたし、今年(のレギュラーシーズン)もスウィープしている。彼らは、ハングリー精神あふれたとても良いプレーをしてくるだろう。彼らは、物語をひっくり返したいと思っているだろうからね。私たちの選手は、みんなそのことを理解して臨むんだ」

 ヨキッチ宅で開催した“ウォッチパーティ”では、ヨキッチの故郷セルビアの酒「ラキヤ」を酌み交わし結束を深めたというナゲッツ。向かうところ敵なしの前年王者に対して、“キング”レブロンや八村塁擁するレイカーズはどのように戦うか、注目が集まる。ナゲッツとレイカーズの第1ラウンド初戦は21日午前9時半にティップオフ予定。