窮地に追い込まれた水原氏が、大谷に語り掛けた言葉は衝撃的なものだった。(C)Getty Images 衝撃的な真実の数々にハレーションは広まるばかりだ。 現地時間4月11日、米ロサンゼルスの連邦検察は、大谷翔平(ドジャース)の銀行口…

窮地に追い込まれた水原氏が、大谷に語り掛けた言葉は衝撃的なものだった。(C)Getty Images

 衝撃的な真実の数々にハレーションは広まるばかりだ。

 現地時間4月11日、米ロサンゼルスの連邦検察は、大谷翔平(ドジャース)の銀行口座を不正に使用し、違法賭博のブックメーカーに対して、1600万ドル(約24億5000万円)分の負債返済を行っていた元専属通訳の水原一平氏を「銀行詐欺罪」で訴追した。

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 翌12日に水原氏は、米カリフォルニア州ロサンゼルスの連邦地裁に足かせを装着されて出廷。保釈金2万5000ドル(約382万5000円)での保釈が認められたものの、大谷との接触禁止を命じられたほか、パスポートの没収、カリフォルニア州中心部からの離脱不可、ギャンブル依存症の治療義務などが命じられた。

 球史に残るスーパースターの“盟友”から一転、「容疑者」となった水原氏の悪質な行為は世間を騒然とさせた。21年9月に南カリフォルニア州を拠点とする違法賭博の胴元と関係を持ったという同氏は、総損失額は1億8290万ドル(約279億8370万円)という大規模な賭博に手を染め、その過程で大谷の銀行口座から不正に資金を盗用。その事実を本人はもちろん、周囲の関係者たちにも伝えていなかった。

 そして、窮地に立たされた瞬間でさえも、水原氏は“逃げ道”を探していた。米紙『New York Times』が報じたところによれば、同氏は韓国・ソウルで行われたパドレスとの開幕シリーズ第2戦の直後のクラブハウス内で、スキャンダルのあらましをチーム関係者に告白。この時、「自分はギャンブル依存症になっている。そして多額の借金をショウヘイ・オオタニに肩代わりしてもらった」と説明。

 当然、何も知らない大谷は唐突な告白に困惑。ミーティングの解散後に戻った深夜の宿泊施設内で問い詰められた水原氏は巨額の金を「盗んでいたんだ」と白状。狼狽する大谷を目の前に同氏は、「僕がクラブハウスで話したように、翔平が僕の借金を肩代わりしたことにしてくれないか?」と懇願し続けたという。

 当然、この求めを大谷は拒否。即座にネズ・バレロ代理人に連絡した。この緊迫の状況は、先月25日に開かれた声明発表会見で大谷本人が「僕はやはりおかしいと思い、代理人を呼んで話し合いました。話が終わり、僕も代理人も、彼にウソをつかれていたことを知った」と複雑な表情で語った通りだ。

 スキャンダルを知って、「それ以上うまく言葉では表せないような感覚」(声明発表会見より)に陥ったと明かした大谷。その心境を考えても、水原氏が行った裏切りは罪深い。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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