まさに魔球に撃沈した瞬間だ。カブス鈴木誠也外野手が「2番・ライト」で出場した試合、相手右腕が投じたスライダーに空振り三振。バットとボールの距離が離れ、なす術なくやられた一球を受け、鈴木は顔を落としてしょんぼりしながらベンチへと戻った。 【…

 まさに魔球に撃沈した瞬間だ。カブス鈴木誠也外野手が「2番・ライト」で出場した試合、相手右腕が投じたスライダーに空振り三振。バットとボールの距離が離れ、なす術なくやられた一球を受け、鈴木は顔を落としてしょんぼりしながらベンチへと戻った。

【映像】鈴木誠也、魔球スライダーに空振り三振でショボーン

 カブスが1-4と3点ビハインドで迎えた8回表、先頭打者の鈴木がこの試合で4度目の打席に入った。第2打席で2試合ぶりとなる超速ライト前ヒットを放ち、マルチヒットの期待もかかる場面。さらには、マリナーズ投手陣に抑え込まれてきただけに、終盤に出塁して反撃の糸口をつかみたいところだった。だが、わずか2球で追い込まれてしまう。そして勝負の3球目は、138.5キロ(86.1マイル)のアウトローへの強烈なスライダー。鈴木のバットは空を切り三球三振に倒れた。

 バットにかすりもせず、まさになす術なくやられた打席となった鈴木は、うつむきながらベンチへと戻っていく。その足取りはとてつもなく重く見える一幕だった。

 相手のアンドレス・ムニョスはクローザーを務めることもあるメキシコ人右腕。2022年に64試合の登板で4セーブを挙げ、防御率2.49を記録してブレイクすると、昨季は53試合で13セーブ、防御率2.94。今季もここまで2つのセーブを挙げていた。

 そのムニョスは、三振を奪えることがストロングポイントであり、奪三振率は2022年が13.29、昨季も12.31と圧倒的な数字を誇っている。鈴木が空振り三振を喫してしまったのも無理はないが、これで彼の三振数もチーム最多の16となってしまった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)