いきなり第1打席で松井氏の大記録に並んだ大谷。その活躍にはただただ脱帽するしかない。(C)Getty Images メモリアルな一発は、快音とともにロサンゼルスの夜空に消えた。 現地時間4月12日に本拠地で行われたパドレス戦で、大谷…

いきなり第1打席で松井氏の大記録に並んだ大谷。その活躍にはただただ脱帽するしかない。(C)Getty Images

 メモリアルな一発は、快音とともにロサンゼルスの夜空に消えた。

 現地時間4月12日に本拠地で行われたパドレス戦で、大谷翔平(ドジャース)は「2番・指名打者」で先発出場。1回裏の第1打席に左中間への第4号となる特大の一発を放った。

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 この試合の前日に専属通訳だった水原一平氏が銀行詐欺罪で起訴されることが決定し、「私個人としてはこれで一区切りがつき、野球に集中したいと思っています」と声明を発表していた大谷。その言葉通りに二刀流スターは一振りで魅せた。

 1回表一死無塁の局面で、パドレスの先発右腕マイケル・キングと対峙した大谷は、カウント1-0からアウトコースに高めを突いた95.4マイル(約153.3キロ)の4シームをジャストミート。右中間方向へ高々と舞い上がったボールは瞬く間にドジャースファンの居座るスタンドに落ちた。

 スキャンダルの余波もあり、必然的に注目を集めていた。そうしたなかで最高の結果を残した大谷の一発に球場は熱狂の坩堝と化した。無論、驚異的な打撃には地元識者も唸った。

 米スポーツ専門局『Sports Net LA』の解説を務めたマーク・グラント氏は、パキャンッという凄まじい打球音とともに打ち出された打球を目の当たりにし、「クラシカルなスイングだ。そしてボールを打った瞬間の音といったら、疑いの余地がないものだった」と脱帽した。

 なお、この一発でメジャー日本選手最多本塁打(175)の松井秀喜氏に並んだ大谷は、5回表の第3打席にレフトへの二塁打を記録して日米通算1000本安打も達成。その直後に三盗を決めて、自身のメモリアルな日に花を添えた。

 開幕当初はスランプも指摘されていた大谷。さまざまな問題が解消され、野球に集中できる環境となったことで、いよいよエンジンが温まってきた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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