アジアラグビーチャンピオンシップが4月30日に神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場で開幕し、17人がテストマッチデビューとなった若手主体の日本代表が世界ランキング26位の韓国代表を85-0と圧倒した。初キャップWTB児玉健太郎の5トライを含む計1…

 アジアラグビーチャンピオンシップが4月30日に神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場で開幕し、17人がテストマッチデビューとなった若手主体の日本代表が世界ランキング26位の韓国代表を85-0と圧倒した。初キャップWTB児玉健太郎の5トライを含む計13トライを挙げ、対韓国戦史上、最多得失点差という記録つきだ。

 昨年のワールドカップで世界を驚かせたブレイブブロッサムズはひとりもいなかったが、桜のジャージーを着る者として、懸命のプレーを最後までやり遂げた。

 ハイランダーズ(スーパーラグビー)の仕事が残っているジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチに代わり指揮した中竹竜二ヘッドコーチ代行は、「選手たちが自分たちから仕掛けるというアクションラグビーを体現してくれた。すべての局面で意志を示してプレーすることをやれた。ダブルタックルも、予定していたとおりにできた」と評価。
 今大会でキャプテンを務めるSH内田啓介は、「準備期間は短かったが、やらなければいけないことを決めて、それをやり切れた。ディフェンスがよかった。ゼロ封できたことがいちばん嬉しい」と、2016年シーズン最初の試合を振り返った。

 試合開始早々、敵陣でのスクラムから右へ展開し、WTB山下一が先制。5分過ぎには東海大2年のNO8テビタ・タタフがゴール前のブレイクダウンでボールを奪い返し、WTB山下の連続トライが生まれた。
 14分には相手の落球からチャンスとなり、WTB児玉が得点。20分にはFWが突進を重ねてゴールに迫りSO山中亮平がトライゲッターになると、26分にはPR知念雄が中央突破したあと素早く右へ回し、WTB山下がハットトリックを達成した。
 その後、WTB児玉とSH内田が追加点を挙げ、47-0で前半を折り返す。
 風下となった後半もジャパンの勢いは止まらず、さらに3トライを重ねたWTB児玉のほかに、CTB中村亮土、NO8タタフ、途中出場WTBアタアタ・モエアキオラもスコアラーとなり、守っては一度も相手にゴールラインを割らせることなく、完勝で終えた。

 敗れた韓国代表のジョン・ウォルターズ新監督は「最初からミスが多く、リズムに乗れなかった。ボールに固執して展開したかったが、そこがうまくいかず、こういうゲームになった。準備の面では時間をかけたかったが、オフシーズンだったので、コンディショニングに時間をかけざるを得なかった。そうはいっても、やってきたが、対応できなかった」と厳しい表情でコメント。2週間後の香港戦に向けては、「いまやっていることを続け、ストラクチャーなども、もっと詰めていく。若い人はいい経験になったはずだ」と語った。

 日本のトップリーグを経験している宗像サニックスブルース所属のPRシン・ドンウォン主将は、「試合前から難しい試合になると思っていたが…。序盤を優位に進めたかったが、ミスが出た。セットピースでもうまくいかず、ストラクチャーを実践できなかった。日本は強かった。若いとわかっていたし、17人のノンキャッパーがいるのも知っていた。しかし、当たりの強さやセットプレーの圧力に強さを感じた。また、こちらのミスをよく得点に結びつけた」と敗戦を振り返った。
 韓国代表が0点で終わったことについては、「プレーを継続したかったのでPGを狙わなかった。前半の後半部分で点差が離れていたので自分たちのやりたいプレーをやりたかったが、日本のスクラムは強く、プレッシャーが絶えることなくきた。SOはうまくスキを突いてきたし、うまくオーガナイズしていた。FW第3列もブレイクダウンで圧力をかけてきた」と語り、完敗を認めた。

 一方、勝った日本代表の内田キャプテンは、「風上だった前半、敵陣に入り、自分たちのプレーをしていこうと言っていた。後半のディフェンスは、前半の反省を活かしてプレーした。外のプレーヤーがスコアしていたが、内のプレーヤーが崩したから。みんながいいプレーをしてくれたおかげ」とコメント。自身は昨年のワールドカップスコッド入りを逃していたこともあり、「代表に懸ける思いは強くあった。9番を付けて出られるということを自分へのプレッシャーにしてプレーした」と明かした。

 中竹ヘッドコーチ代行は、最初のトライでプレッシャーをかけたスクラムなど、フロントローの奮闘を称え、SO山中、FL安藤泰洋らスーパーラグビーのサンウルブズで出番が少ない選手たちの気持ちも伝わって来たと快勝を振り返った。
「(試合登録メンバー23人)全選手を起用したが、これをスタートとして、レベルアップを図っていきたい。試合に出られない選手もサポートしてくれた。今後、誰が試合に出てもいいプレーをやってくれると思う」

 日本代表は次の土曜日、香港で、世界ランキング25位の香港代表と対戦する。