山本の粘り強いピッチングに賛辞が贈られている(C)Getty Images 初勝利の余韻は今も冷めないままだ。 ドジャースの山本由伸は、現地時間4月6日(日本時間7日)のカブス戦でメジャー1勝目を記録した。3度目の先発での初白星は、…

山本の粘り強いピッチングに賛辞が贈られている(C)Getty Images

 初勝利の余韻は今も冷めないままだ。

 ドジャースの山本由伸は、現地時間4月6日(日本時間7日)のカブス戦でメジャー1勝目を記録した。3度目の先発での初白星は、5回を投げ無失点、被安打3、三振8つを奪うという内容だったものの、序盤からランナーを溜めるシーンも目立っていた。

【動画】満塁のピンチを乗り切った快投! 山本由伸の三者連続三振シーン

 初回、2回と連続で満塁のピンチを招くも、いずれもあと1本を許さず凌ぐという、緊迫の立ち上がりとなった。だが、3回以降、マウンドを降りる5イニング目まではいずれも3人で終わらせ、安定したピッチングを披露。前回登板のカージナルス戦に続き、無失点で投げ終えた。

 敵地でのマウンドとなったが、2度の満塁のピンチでも得意のカーブや、キレのあるストレートが威力を発揮し、いよいよ本調子となってきたことを思わせる投球で勝ち星を呼び込んだ山本。現在も米国内では、この日のパフォーマンスへの賛辞が伝えられている。

 米スポーツメディア『EssentiallySports』は現地時間4月8日(同9日)、カブス戦の山本のピッチングを振り返っており、「土曜日、ヤマモトはついに立ち直った。彼は5回を無失点に抑え、ドジャースをカブス戦の勝利(4-1)に導いた。しかし、この勝利は緊張の連続だった」と報じている。

 初回での満塁のシチュエーションについて同メディアは、「この若い投手は鋼の精神を見せた。三者凡退に抑えて危機を脱している。しかし、これはまぐれではなかったとだけ言っておこう」と称えており、さらに「2回にも満塁のピンチが訪れたが、またしてもこの日本人投手が大活躍。そして印象的なカーブで、コディ・ベリンジャーさえも凍りつかせた」と主軸を三振に斬って獲った場面を回想。

 また、この日の投球の組み立てにも言及しており、「彼のスプリッターは計画通りには機能しなかった。もう一方では、カーブを効果的に使って序盤のピンチを切り抜けた」と指摘している。

 加えて同メディアは「この勝利で、ヨシはデビュー後に巻き起こった疑念を静めた」と初登板となったパドレス戦での乱調のイメージを払拭したと主張。続けて「彼はプレッシャーの下でも実力を発揮できることを証明した。この若い投手の前途は明るい。ドジャース・ファンは、彼がシーズンを重ねるごとに進化していく姿を楽しみにしていることだろう」とポジティブな言葉を並べ、締め括っている。

 トピックでは、カブスのニコ・ホーナーが山本について「彼はタイミングの取り方も独特で、良いボールを持っている」と評したコメントも紹介されている。

 今後、ドジャースの背番号18は、対戦相手にとって大きな脅威となっていくことは間違いない。そして、すでに週末のパドレス戦初戦での先発が予定されており、開幕カードの「リベンジ」としても大きな期待が懸かるマウンドとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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