筒香の去就が注目されている(C)Getty Images ジャイアンツを自由契約となっている筒香嘉智の巨人入りが有力視されている。 2019年オフにポスティングシステムを利用してレイズに移籍、その後独立リーグを含む7球団を渡り歩いた…

筒香の去就が注目されている(C)Getty Images

 ジャイアンツを自由契約となっている筒香嘉智の巨人入りが有力視されている。

 2019年オフにポスティングシステムを利用してレイズに移籍、その後独立リーグを含む7球団を渡り歩いた大砲に巨人が白羽の矢を立てた。

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 筒香と阿部慎之助監督はともに左の強打者として打撃論など現役時代から交わしてきた仲。現在チームは開幕前に右翼を予定していた新外国人のルーグネッド・オドーアが退団、ベテランの梶谷隆幸は左ひざの違和感によりファームで調整中、丸佳浩もコンディション不良に見舞われる事態になっており、日米通算223本塁打の左の大砲は補強ポイントと合致する。
 
 アマチュア球界に対しても独自の視点からたびたび提言を行い、自身で球場を建設するなど高い視座を持って野球振興を進めており、人間性も含め高く評価されている。巨人フロントもこのたび、獲得意思を認めるなど「巨人・筒香」誕生は秒読みとなっている。

 かつては侍ジャパンの4番も務め、米国では独立リーグも経験と豊富な知識で若い選手に勉強となることも多そうだ。

 一方で懸念される材料としては、2020年からの4シーズンを通してメジャーでは通算18本塁打と期待された爆発力は示せなかった。150キロ超の速球対応に苦しんだこともあり、最近のNPBでも150キロ超えの選手が増えてきている中、5季ぶりの日本球界復帰でアジャストできるかが注目とされる。

 一方、指揮官の阿部監督は新外国人助っ人のオドーアに対しても時期ではないと見れば、2軍調整を命じるなどシビアな目も持ち合わせている。戦力をフラットに見る中でコンディションが整わなければ、ファーム調整を行う時期などもありそうだ。

 筒香をめぐっては古巣のDeNAも獲得意思を示しているが、こちらは一、三塁をタイラー・オースティン、昨年の首位打者・宮崎敏郎が守り、外野においても開幕から2試合連続弾を放つなど躍動している黄金ルーキーの度会隆輝、かつての首位打者・佐野恵太など実力者が占めているとあって、実質戻ったとしてもポジション的には厳しいと見られている。

 一振りですべてを変える豪快な打撃が再び日本で見られるか。決断のときが近づいている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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