【MLB】カブス9-7ドジャース(4月5日・日本時間6日/シカゴ)  ドジャースの大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場し、5回の第3打席に2試合連続となる今季2号2ランを放った。同学年のカブス鈴木誠也外野手がライトを守る中、豪快な一発で完…

【MLB】カブス9-7ドジャース(4月5日・日本時間6日/シカゴ)

 ドジャースの大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場し、5回の第3打席に2試合連続となる今季2号2ランを放った。同学年のカブス鈴木誠也外野手がライトを守る中、豪快な一発で完全復活をアピールし、球場のファンも騒然。メジャーでは通算173本塁打となり、松井秀喜が持つ日本人メジャー選手の最多本塁打記録175本に、あと2本と迫った。この日の大谷は5打数2安打2打点で、打率も.286まで上昇した。

【映像】大谷、2試合連続の今季2号!

 5回無死1塁の場面で、初球に来た真ん中低めのチェンジアップをうまくすくい上げると、打球は鈴木誠也が守るライトのポール際ぎりぎりへ。打球速度は105.2マイル(169.3キロ)、飛距離は115.5メートルだった。

 文句がつけられない完全復活アピール弾だ。前日までの打撃成績は37打数10安打4打点、1本塁打で打率.270。4月3日(日本時間4日)のジャイアンツ戦、開幕から9試合で自己ワーストとなる40打席ノーアーチと苦しんだが、41打席目にライトスタンド中段まで届く待望の移籍後初となる今季1号ソロを放つと、飛距離は430フィート(約131.1メートル)の特大弾となった。試合後には不振による焦り、体調不良があったと明かし、またロバーツ監督から「自分らしくいればそれだけでいい」とアドバイスを受けていたとコメント。復調へのきっかけとしていた。

 この試合では1回の第1打席から復調ぶりをアピール。外角低めの変化球に対して逆らわずに流し打つと、打球はぐんぐんと伸びて左中間を破る二塁打としていた。第3打席で片手一本で打つような2ランを放ち、最終第5打席は大きなセンターフライ。あとひと伸びすれば同点2ランかという当たりに球場は騒然となった。

 なお大谷は昨年も鈴木との試合でホームランを放っている。6月6日(日本時間7日)のエンゼルス-カブスで、大谷は「2番・DH」で出場、4回の第2打席にライトを守る鈴木の頭上を襲う弾丸ライナーの16号としていた。

 産みの苦しみこそ味わったが、一度打ち始めると止まらなくなるのが大谷という強打者。高めの速球に差し込まれ、低めの変化球に泳ぐ姿も、これからどんどんと減っていくはず。打者専念のシーズンで求められるのは、キャリアハイを更新するシーズン50本塁打。あと2本に迫った日本人メジャー最多本塁打も、単なる通過点だ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)