【MLB】ドジャース 5−4 ジャイアンツ(4月3日・日本時間4日/ロサンゼルス)  全てのファンが「これが見たかった!」と叫んだに違いない。ドジャースの大谷翔平投手がジャイアンツ戦に「2番・DH」でスタメン出場。第4打席で誰もが待ちわびて…

【MLB】ドジャース 5−4 ジャイアンツ(4月3日・日本時間4日/ロサンゼルス)

 全てのファンが「これが見たかった!」と叫んだに違いない。ドジャースの大谷翔平投手がジャイアンツ戦に「2番・DH」でスタメン出場。第4打席で誰もが待ちわびていた今季第1号を放った。

【映像】大谷が打った瞬間に見せた“会心弾の証”

 手応え十分の会心の当たりに、大谷は打った瞬間にスキップするようにぴょんと飛び跳ねるおなじみの動きを見せると、打球の行方を見上げながら一塁へと走り出した。

 大谷は2022年にもシーズン1号が出るまで8試合、31打席を要したことがあったが、今季はそれを上回る自己ワーストの開幕40打席ノーアーチが続いていた。持ち前のパワーで鋭い打球は飛ばすこともあったが、“らしい”大きな当たりは影を潜めていた。

 そんな中、ようやく歓喜の瞬間が訪れる。この試合の7回、4-3とドジャースが1点差に迫られていた場面で第4打席を迎えた大谷は、この回から登板したジャイアンツ3番手テーラー・ロジャーズが投じた外角高めのシンカーを振り抜く。腕をいっぱいに伸ばしドンピシャのタイミングでスイングすると、今季一番の打球が右中間へ。

 打った瞬間に実況が「これはいったでしょう!」と叫んだ当たりは、本人もホームランを確信する感触だったようで、大谷は好調時によく見せる“ぴょん”と弾むような走り出しで一塁に向かった。

 ドジャース移籍1号は、打球速度は105.6マイル(時速約169.9キロ)、飛距離430フィート(約131メートル)という特大弾。スタジアムの観客は総立ちとなって大谷を祝福し、大谷も今季1番の笑顔を見せていた。

 試合後、「調子が上がらないなか、焦る気持ちを我慢しながら自分のスイングをしようと努めてきた」と語った大谷。「監督に“自分らしくいればそれでいい”と言ってもらえて気持ちが楽になった」とも明かした通り、この打席のスイングはようやく力みがなくなったようにも見えた。本来のスイングを取り戻した大谷のさらなる爆発に期待は高まるばかりだ。

(ABEMA『SPORTSチャンネル』)