一塁を駆け抜けるスピードに相手選手は「絶望的なリアクション」!? マーリンズのイチロー外野手は15日(日本時間16日)、…
一塁を駆け抜けるスピードに相手選手は「絶望的なリアクション」!?
マーリンズのイチロー外野手は15日(日本時間16日)、本拠地でのジャイアンツ戦に代打で出場し、4試合ぶりのヒットとなる二塁への内野安打を放った。内野守備陣の隙間を突き、圧巻のスピードで一塁を駆け抜けた背番号「51」について、地元テレビ局の実況は「ビンテージ・イチロー!」と称えている。試合は、1点リードの7回に登板した田澤が1死も取れずに4連打で3点を失い、マーリンズが4-9で敗れた。
マーリンズ・パークに拍手が沸き起こる中、イチローは2点を追う7回裏に先頭スケッテンライダーの代打で登場。1ボール2ストライクと3球で追い込まれてから1球ファウルで粘ると、右腕メランソンの4球目のナックルカーブに腰を落としながら、バットを伸ばした。
地元テレビ局「FOXスポーツフロリダ」の実況は「イチロー、マウンドを超えた。これはヒットです。これがビンテージ・イチローだ! 彼はマウンドの頭上へのフラフラとした当たりをメランソンの背後に落としました。トムリンソンが打球に近づいた頃にはヒットでしたね」と絶叫した。
実況から「ビンテージ」の称賛も飛び出す中、かつての新人王で解説を務めるトッド・ホランズワース氏は43歳にして衰え知らずのスピードを高く評価している。
二塁手が打球をこぼさなくてもヒット? 「二歩差でセーフでしたね」
「トムリンソンの絶望的なリアクションを見てください。彼は誰もいない所に打球が飛んだことをわかっていました。間に合ったとしても、イチローは未だに優秀な走力があります。二歩差でセーフでしたね」
二塁のトムリンソンは、ワンバウンドして大きく弾んだイチローの打球に慌てて前進した。しかし、イチローはあまりに速かった。ボールをグラブから右手に持ち替えることができず、内野安打で4試合ぶりのヒットに。ただ、スムーズに送球したとしても悠々セーフだったとホランズワース氏は指摘している。
これで打率は.241に。メジャー通算3065安打で、歴代21位のキャップ・アンソン(3081本)まで残り16本とした。チームは終盤に救援陣が6失点を喫して逆転負けとなったが、イチローは衰え知らずの韋駄天ぶりでマーリンズ・パークを大いに沸かせていた。(Full-Count編集部)