経験馬相手に初陣Vなるか。17年のセレクトセール当歳で5億8000万円の値が付いたアドマイヤビルゴの半妹にあたるドルフィンスルー(牝3、美浦・木村哲也厩舎)が、土曜中山5Rの3歳未勝利(芝2000m)でデビューする。  ドルフィンスルー…

 経験馬相手に初陣Vなるか。17年のセレクトセール当歳で5億8000万円の値が付いたアドマイヤビルゴの半妹にあたるドルフィンスルー(牝3、美浦・木村哲也厩舎)が、土曜中山5Rの3歳未勝利(芝2000m)でデビューする。

 ドルフィンスルーは父ドゥラメンテ、母イルーシヴウェーヴ、母の父Elusive Cityの血統。母は09年の仏1000ギニーなど重賞を4勝した名牝だ。半兄のアドマイヤビルゴはここまでリステッドを3勝。同じくサトノソロモンは19年の京都新聞杯で3着だった。

 昨年11月に入厩し、ゲート試験合格後に一旦放牧へ。2月に美浦に戻ってきて以降は順調に乗り込まれてきた。ここまで派手な時計を出しているわけではないが、攻め量は十分。及第点の仕上がりとみていいだろう。あとは芝の実戦でどれだけ走れるか。経験馬相手とあって楽ではないが、血統の良さを発揮できれば、チャンスはありそうだ。騎乗するのは船橋の森泰斗騎手。地方で4000勝以上を挙げている屈指の名手が、良血馬を勝利に導くか。その手綱捌きにも注目したい。