記録尽くめの勝利となるか。フェアリーS覇者のイフェイオン(牝3、栗東・杉山佳明厩舎)が、桜花賞(3歳牝・GI・芝1600m)でGI初制覇を目指す。  イフェイオンは父エピファネイア、母イチオクノホシ、母の父ゼンノロブロイの血統。母は現役…

 記録尽くめの勝利となるか。フェアリーS覇者のイフェイオン(牝3、栗東・杉山佳明厩舎)が、桜花賞(3歳牝・GI・芝1600m)でGI初制覇を目指す。

 イフェイオンは父エピファネイア、母イチオクノホシ、母の父ゼンノロブロイの血統。母は現役時代に2勝。12年のクイーンCと13年の阪神牝馬Sが2着。12年の桜花賞はジェンティルドンナから0秒7差の11着だった。ここまで3戦2勝。昨年10月の新馬(京都芝1600m)は3着だったが、続く未勝利(京都芝1600m)で初勝利を挙げた。その後はフェアリーSに参戦。不利な13番枠から好位に付けると、残り200m過ぎに先頭へ。外から迫るマスクオールウィンをクビ差凌ぎ、先頭でゴールを駆け抜けた。その後は山元トレセンでの放牧を挟み、本番に直行。ここまでの攻め過程は順調そのもので、仕上がりに不安はない。

 ○年ぶりの記録が複数かかる。フェアリーSの勝ち馬がJRAのGIを勝てば史上初。前身のテレビ東京賞3歳牝馬S時代を含めても、84年のエルプス、85年のメジロラモーヌ以来で3頭目となる。また、桜花賞で調教師と騎手が揃ってGI初制覇となれば、99年プリモディーネの西橋豊治元調教師&福永祐一元騎手以来、実に25年ぶりだ。GI初挑戦のイフェイオンも含め、人馬揃って初のビッグタイトル獲得となることを期待したい。