「マジックマン」ことJ.モレイラ騎手が、桜花賞(3歳牝・GI・芝1600m)のステレンボッシュ(牝3、美浦・国枝栄厩舎)でJRAクラシック初制覇を目指す。  モレイラ騎手はブラジル生まれの40歳。00年に母国で騎手デビューすると、9年間で…

「マジックマン」ことJ.モレイラ騎手が、桜花賞(3歳牝・GI・芝1600m)のステレンボッシュ(牝3、美浦・国枝栄厩舎)でJRAクラシック初制覇を目指す。

 モレイラ騎手はブラジル生まれの40歳。00年に母国で騎手デビューすると、9年間で1000勝以上をマーク。09年にシンガポールに移籍し、10年から13年まで4年連続でリーディングを獲得した。その後、香港に籍を移すと、16/17年シーズンまで3シーズン連続で最多勝記録を更新するなど大活躍。「雷神」や「マジックマン」などの異名を取り、現地のトップジョッキーとして君臨した。22年からは再びブラジルでライセンスを取得している。

 JRAでも何度も短期免許で騎乗しており、通算成績は518戦160勝。通算勝率の30.9%はルメール騎手の21.6%、武豊騎手の18.3%を大きく上回っている。大舞台での活躍も目立ち、18年エリザベス女王杯のリスグラシューでのGI勝利を含め、重賞は9勝。ただ、クラシックに限ると騎乗機会が少なく、菊花賞に2回参戦したのみで、昨年のタスティエーラでの2着が最高着順となっている。

 桜花賞のパートナーはステレンボッシュだ。昨年の阪神JFの2着馬。モレイラ騎手はテン乗りとなるが、過去のJRA重賞9勝中、実に8勝が初騎乗で挙げたものだから心配はいらない。短期免許1週目から強烈なインパクトを与えるか。名手の手綱捌きに要注目となる。