日米球界で活躍したOBから見た期待度No.1は、カブス鈴木誠也外野手だった。野球解説者の五十嵐亮太氏が、シーズン開幕前に各地のキャンプを視察。元投手の視点から各選手の状態をチェックした後、今シーズンの活躍が期待される選手のトップ3を紹介し…

 日米球界で活躍したOBから見た期待度No.1は、カブス鈴木誠也外野手だった。野球解説者の五十嵐亮太氏が、シーズン開幕前に各地のキャンプを視察。元投手の視点から各選手の状態をチェックした後、今シーズンの活躍が期待される選手のトップ3を紹介した。3位にはパドレス・ダルビッシュ有投手、2位にはドジャース・大谷翔平投手の名前を出した後、1位にはメジャー3年目を迎えた鈴木を推薦。取材時に「カメラマンが撮りながら『違う!速い!』と言っていた」と、プロの視点でもレベルアップが見て取れたというエピソードを紹介した。

【映像】鈴木誠也の充実ぶりを熱弁した五十嵐亮太氏

 鈴木は広島からプロ野球選手としてのキャリアをスタート。2022年にカブスに移籍すると1年目から14本塁打と健闘した。さらなる活躍が期待された2023年はけがにも悩みシーズン中盤までなかなか結果が出なかったが、8月以降に成績が急浮上。最終的には打率.285、20本塁打、74打点とそれぞれ前年超えの成績を残した。

 日米通算200勝にあと4勝と迫り開幕から好投するダルビッシュ、今季は打者専念で史上初の50本塁打・50盗塁への期待もかかる大谷がいる中、1位に鈴木を推した理由はその動きのよさだ。五十嵐氏は「練習を見ていたんですが、打球の速さ、強さが大谷選手に近いくらいある。カメラマンが当たる瞬間のバットのしなりも違うと(言っていた)角度さえつけば、反対方向でも(ホームランが)いける」と絶賛していた。

 鈴木は4月2日(日本時間3日)に行われたロッキーズ戦で、日本人選手としては一番乗りの今季1号ホームラン。115マイル(約185.1キロ)はメジャー自己最速の打球で、五十嵐氏が見てきたレベルアップぶりが早くも実戦で現れることとなった。
(ABEMA「FAN FUN MLB」)