明治安田生命J1リーグ第5節、FC町田ゼルビア対サガン鳥栖の戦いが、3月30日に町田GIONスタジアムで行われた。試合…

 明治安田生命J1リーグ第5節、FC町田ゼルビア対サガン鳥栖の戦いが、3月30日に町田GIONスタジアムで行われた。試合は、3-1で町田が勝ち、4勝1分の勝ち点13で首位をキープした。この試合で衝撃的な活躍を見せたのは、U-23代表のサイドハーフ。パリ五輪アジア予選にも召集される逸材と、J1初挑戦で躍進を続ける町田の今後を、本人たちのコメントを踏まえながら、徹底分析!

先制点「ファーサイドに打ったシュートが…」

 それでは、試合を振り返ってみよう。
 町田の武器でもあるロングスローが開始早々に見られた。それは4分30秒のシーンだ。町田の林幸多郎がスローインを投げようとする前に、鳥栖のマルセロ・ヒアンがタッチラインから2メートル離れたところに立っている。スローインをした瞬間にジャンプして、林の視線の前方を塞ごうとした。これは、鳥栖の川井健太監督のロングスロー対策だ。鳥栖の守備はマンツーマンを敷いているので、ボールが着地する地点に、お互いの選手が密集してしまう。
 町田の狙いとしては、ロングボールを放り込んで相手を密集させて、そこからクリアされたボールを密集外にいる選手に拾わせて、2次攻撃を仕掛けることにある。したがって、ロングボールからヘディングを決めて得点するイメージは持っていないはずだ。
 もし、鳥栖がゾーンで守っていたならば、クリアしたボールで先制点をアシストした平河をフリーにさせることはなかったかもしれない。町田の先制点は、クリアされたボールを平河がダイレクトボレーシュートを放って、藤本一輝が頭で合わせたゴールである。平河は「あれは、ファーサイドに打ったシュートがミスってしまって、たまたま、ああなったんです」と話す。

狙っていたインターセプト「ワザとSBに…」

 34分にマルセロ・ヒアンのゴールで同点に追いつかれた町田。町田の54分の2点目はまたもや平河からもたらされた。鳥栖のCBのキム・テヒョンがCHの河原創から横パスをもらう。キムはボールを左足で受けて左SBの上夷克典にパスしようとする。ボールが少し流れてキムの足元から離れた瞬間に、平河は猛スピードで前進してインターセプトする。
 まず、インターセプトした場面だが、筆者は、平河が最初からボールを奪うのを狙っていたように見えた。試合後に平河にそのことを質問した。「インターセプトは狙っていたの?」と聞くと「はい」と即答する。「どんなタイミングで狙っていたの?」と問うと「相手のCBのパスがちょっとズレていたんです。最初のタイミングで(ボールを奪いに)行ったら剥がされるかと思ったんです。だから、ワザとSBにボールを出させるように動いて(ボールを)取りました」と話した。

2点目「どちらが確実かなと考えて…」

 リプレーがあれば、この場面の平河の動き出しを見てほしい。キムがボールを河原から受けてすぐは、まったくボールを追う動作をしていない。ボールがキムの足元から流れる瞬間に、猛ダッシュして右足でボールをインターセプトした。
 さらに、奪ってから縦に切り込むのだが、このときに、平河の視界にはGK朴一圭選手がニアサイドに立っていたのが見えた。だから「ファーサイドにシュートを打つ選択もあった」と平河は言う。
 しかし、「山﨑(浩介)選手がファーサイドにカバーに入っていた」からシュートの選択を捨てたと話す。そして、「(オ・)セフンがいたのはずっとわかっていたので、(シュートかパスか)どちらが確実かなと考えてセンターにパスを出しました」と語るのだ。

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