大谷に当たりがでなかったとしても、他のチームメイトがしっかり仕事をするのがドジャースだ(C)Getty Images  これがワールドシリーズ優勝オッズ1番人気球団の底力だ。 ドジャースが強さを見せつけている。一発攻勢…

 

大谷に当たりがでなかったとしても、他のチームメイトがしっかり仕事をするのがドジャースだ(C)Getty Images

 

 これがワールドシリーズ優勝オッズ1番人気球団の底力だ。

 ドジャースが強さを見せつけている。一発攻勢で制した29日(日本時間30日)のカージナルス戦では、まず先陣を切ったのがリードオフマンのベッツだった。初回、左翼席へ3試合連発となるソロを叩き込んだ。これがドジャース移籍後29本目の先頭打者アーチとなり、並んでいたデービー・ロープスを抜いて球団新記録となった。さらにレッドソックス時代と合わせて通算でも49本目となり、こちらも並んでいたイアン・キンズラーを抜いて歴代単独5位に躍り出た。

【動画】大谷翔平の鮮やか二塁打! 元巨人マイコラスを打ち崩したシーン

 

 この日は下位打線も続いた。6番のテオスカー・ヘルナンデスが1、2打席目と2打席連発のホームラン。9番のミゲル・ロハスも7回にソロ本塁打を放った。計4本塁打と得意の空中戦を展開。2番の大谷翔平、3番のフレディ・フリーマンはともに無安打に終わったのだが、そんなことは感じさせない布陣のぶ厚さを見せつけた。

 大リーグ公式サイトによると、試合後のデーブ・ロバーツ監督も打線への手応えを隠さなかった。「確かにうちの上位打線は注目を集めているけれど、他の打者たちにだって役割がある。今日はそれを示してくれたんじゃないかな」と満足げに話したという。

 年俸2350万ドル(約35億円)の1年契約でオフに加入したヘルナンデスは「これだけの打線の中でプレーできたら、それは楽しいよね」と相乗効果を口にした。昨季はマリナーズで26本塁打。それ以前はブルージェイズでプレーし、2019年に26本塁打、2021年には32本塁打した長距離砲だ。「でもそれは打線だけじゃない。我々はチームとしていい状態なんだ。それを今季はみせていかないといけない」。1番から9番まで、切れ目がない打線だけではなく、この日は先発のボビー・ミラーが6回2安打無失点、11奪三振と圧巻の投球を披露。前日の本拠地開幕戦はタイラー・グラスノー投手が6回2安打1失点で勝利を飾っており、課題と指摘された先発投手陣も抜群の滑り出しをみせている。

 これにはネット上でもすぐさま反応が表れた。昨季までの大谷は孤軍奮闘アーチをかっ飛ばす一方、味方打線が続かず、投手陣も逆転を許し、チームは敗れる展開が多かった。「大谷選手は本塁打を放った。なおエンゼルスは敗れた」という報道を「なおエ」と略すスラングが流行。ところがこの日は「大谷選手は無安打。なおドジャースは勝った」と真逆の展開となった。「全く逆の意味での『なおド』」という声が、ネット上にもあふれた。

 まだ4試合、異例の環境下で行われた韓国での開幕シリーズを除けば2試合にすぎないが、今季を占う上での大枠は示されたのかもしれない。優勝候補の大本命に挙げられ続けてきたドジャース、その底力が早くもファンに説得力を持って伝わり始めている。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

【関連記事】水原一平氏は「壁」だった “名通訳”を失った大谷翔平の現況に米記者が持論「ショウヘイは非常に奇妙な場所にいる」

【関連記事】生々しかった“裏切り行為”を告白された夜 米記者も「あんなに詳しく話すとは」と驚いた大谷翔平の証言とは?

【関連記事】「兄弟」から「嘘つき」への転落 違法賭博問題で解雇された水原一平氏が漏らしていた”本音”とは