安田記念、あるいはヴィクトリアマイルへと続く古馬マイル路線。トリッキーな中山競馬場芝1600mコースを使って行われるハンデ戦というのが妙。過去10年で1番人気馬は[1-1-1-7]でトップハンデも[1-1-0-12]と苦戦している。今年…

 安田記念、あるいはヴィクトリアマイルへと続く古馬マイル路線。トリッキーな中山競馬場芝1600mコースを使って行われるハンデ戦というのが妙。過去10年で1番人気馬は[1-1-1-7]でトップハンデも[1-1-0-12]と苦戦している。今年もフルゲートの16頭。逃げ馬不在のメンバー構成で、今週から仮柵が設けられるBコースが使用されることもポイントになりそうだ。

 ◎パラレルヴィジョンはニューイヤーS優勝馬。2歳夏にデビューするプランもあったというが、脚部不安、骨折などのアクシデントが重なり、初出走は3歳4月。わずか4戦で駆け上がった準オープンクラスではやや足踏みするところもあったが、ダートできっかけをつかみ、前走のニューイヤーSでは好位のインで脚を溜め、狭いところを割って出た。中山マイルコースはあっている印象だ。まだキャリアの浅い馬だけにさらなる上積みも見込めそうだ。

 〇ニシノスーベニアは幕張S優勝馬。540kgという大型のハービンジャー産駒。大型馬ゆえに身が入るまで時間がかかった印象だが、前走は行きたい馬を行かすだけ行かして好位をキープ。早めにこれを交わすと最後は流しながらも後続に5馬身の差をつけた。ペースが向いたのも確かだが、この勝利を含め中山マイルは[2-0-3-2]と得意にしている。3歳春以来の重賞挑戦だが、不安よりも期待の方が大きい。

 ▲ディオは東風S優勝馬。ここまで18戦のキャリアで1度も掲示板を外したことがない堅実派で、馬券圏内から外れたのはデビュー戦と3歳春に挑んだ2度の重賞挑戦のみ。途中、順調に競馬を使えない時期もあり、勝ちきれないレースを続けてしまったこともあったが、昨年12月の甲東特別できっかけをつかむと、異なる競馬場のマイル戦を3連勝。マイル適性の高さを示している。

 △セッションは京都金杯2着。大逃げを打ったドルチェモアを単独2番手から最後の直線残り200m付近でこれを交わして逃げ込みを図ったが惜しい2着だった。

 連覇を狙う△インダストリア、中山マイル[3-0-0-0]の△エエヤンも押さえておきたいが、節分Sの勝ち方が良かった△クルゼイロドスルも無視できない1頭だ。