いよいよ29日にプロ野球が開幕する。先にシーズンが始まった米・大リーグとともに球春到来となった。球界と競馬界のつながりというと、実は球界に競馬ファンは多く、馬主になった著名関係者も少なくない。先週土曜の阪神8Rでは千葉ロッテマリーンズの…

 いよいよ29日にプロ野球が開幕する。先にシーズンが始まった米・大リーグとともに球春到来となった。球界と競馬界のつながりというと、実は球界に競馬ファンは多く、馬主になった著名関係者も少なくない。先週土曜の阪神8Rでは千葉ロッテマリーンズの吉井理人監督が所有するリジン(牡5、栗東・宮本博厩舎)が、浦和からの転入初戦でJRA初勝利。オーナーに3年8カ月ぶりとなるJRA4勝目をプレゼントしている。

 現役監督にはもう1人、馬主がいる。横浜DeNAベイスターズの三浦大輔監督だ。冠名は「リーゼント」で、かつて所有していたリーゼントロックは6勝を挙げてオープンまで出世し、引退後は京都競馬場で誘導馬。現在はリーゼントミニーなど、JRAで3頭を走らせている。また、「大魔神」のニックネームで知られる球界OBの佐々木主浩氏は、ヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィブロスと3頭のGI勝ち馬を含む、6頭の重賞勝ち馬のオーナーとなった。

 古くは北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督が、タノシンジョイという馬を所有していた。船橋の岡林光浩厩舎に所属。デビュー戦で勝利を収めるなど短中距離戦を中心に出走し、40戦4勝の成績を残した。

 現役選手では福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手が昨年のセレクションセールで3頭の1歳馬を購入。ゴッドヴァレーが渡辺薫彦厩舎、セイフウサツキが松永幹夫厩舎の所属となることが決まっている。

 吉井監督や三浦監督、佐々木氏や柳田選手は球界を、そして愛馬は競馬界を盛り上げてくれるはず。プロ野球ファンならシーズンの行方はもちろん、所有馬の走りにも要チェックといきたい。