30日にU等々力でのJ1リーグ第5節を控える川崎フロンターレの鬼木達監督。多摩川クラシコを2日後に控えた中で、指揮官は…
30日にU等々力でのJ1リーグ第5節を控える川崎フロンターレの鬼木達監督。多摩川クラシコを2日後に控えた中で、指揮官は“フロンターレらしさ”とは何かについて熱く説明する。
そして、それを求める覚悟を決めた、とも、
実はこの「覚悟を決める」という言葉も、鬼木監督が今季ここまで何度か口にしているものでもある。それについての心境とはどのようなものなのか。そして、どういう種類のものなのか。それについて聞くと、その最後に「長く話してしまいました」と苦笑いするほどに丁寧に言葉を紡いだ。
「今はサッカー関しても情報社会だと思うんですね。映像でもいろんな各国のリーグを見れますし、日本の中でもいろんな議論もされていると思いますし。ただ、自分たちがそういうものに振り回されるのではなくて、やっぱり自分たちの信じた道というか、それでやっぱりいろんなものを切り開いていく。
先ほどトレンドって話もしましたけども、その重要な部分はもちろん追いながらも、ただ、いろんなものに流されるのではなくて、どうやって自分たちがこの川崎フロンターレっていうものを作り上げてきたのか。また、そういう(アイデンティティがある)チームに入ってきた選手も川崎フロンターレのこういうものが好きで入ってきたりとか、こういうものを学びたくて入ってきたとか(がある)。また、アカデミーの選手たちも自分たちトップチームの姿を見て、こういうサッカーを目指して、アカデミーのサッカーに取り組んでいるんだと。そういう模範・指針になっていかなきゃいけない」
■「最後はどんな形でも泥臭くでもやっぱり勝利を目指す」
鬼木監督は、さらにもう一つの“らしさ”も口にする。“フロンターレらしさ”を求めるとしながらも、そこは負けず嫌いの性格が強いだけに、勝利や勝点への気持ちが誰よりも強いことを改めて示す言葉だった。
「当然、勝負事ですので、最後はどんな形でも泥臭くでもやっぱり勝利を目指すと。自分たちがやりたいことをやってれば負けてもいいとかそういうことではなくて、“勝負の世界”で生きている以上はやっぱりそこを目指しますけども、自分たちの戦いをした中でしっかりそういうものを目指したい。
もちろん、勝てるゲームはしっかりと勝ち、難しい状況であればリーグ戦ですので勝点1を拾ってでもとか、そういう細かい部分を求めてはいきますけども、根本の部分はサッカーに対するもの、自分たちのサッカーを(求めたい)。チームとしてもボールを大事にするのはフロンターレもそうだし、アカデミーの中でもそうやってずっと培ってきているところなので、その姿勢の部分。そういうふうに言うと、“言葉の取り方”で、“ボールを大事にするからチャレンジしてない”、“面白くない”などのようになりがちですけど、そういうものに打ち勝っていく、そういう覚悟も持って(やっていきたい)。
チャンスの数を多く作ればそういう話にもならないでしょうし、それができなければ当然それをという話題にもなるでしょうし、でもそれは自分が受け入れるところであって、選手はそれを思い切ってやってくれればいいと。そういうところの、チーム全体の覚悟というところはそういうところです」
(取材・文/中地拓也)
(後編へ続く)