30日にU等々力でのJ1リーグ第5節を控える川崎フロンターレの鬼木達監督。多摩川クラシコを2日後に控えた中で、指揮官は…

 30日にU等々力でのJ1リーグ第5節を控える川崎フロンターレ鬼木達監督。多摩川クラシコを2日後に控えた中で、指揮官は“フロンターレらしさ”とは何か、そして、覚悟を決めた心境とはどういったものなのかについて熱く説明する。

 そのFC東京戦を前に、試合間隔としては2週間空くこととなった。その間、筆者が練習を見て“変わった点”をいくつか感じた。内容、距離感、一つ一つのメニューの時間――当然、練習内容は常に同じではないし、昨年と今年も大きく違う。

 とはいえ、沖縄キャンプから始まる今季のチーム作りにおいてもいくつもの違いを感じたので、その練習内容も含め、アプローチ方法でよりよりものにしたいという意図がそういう変化へとなったのかを聞いてみた。

 すると鬼木監督は、「やっぱり少し自分の中でも、ワンプレーワンプレーに対する質の要求とかそういうものの基準が、少し選手の特徴を出そうというところで、少し甘さが出ていたのかなという思いもやっぱりあります」と話し始めたうえで、以下のように続ける。

「本来フロンターレに入った時は、基準が高くて入っていくのが大変だなっていうのがフロンターレらしさって言ったら変ですけれども」

■“高いレベルで目を揃える”要求

 だからこそ、「パスが成功しているからOKではなくて、よりいいところを(見つけよう)、と。これは、たとえば“横パスが通っているけどこっちに縦パスで行けたよね”とか、“探したうえでパスを選んでるけれども、ドリブルを運べたんじゃないか”とか、そういうちょっとしたところですけど、そういうこだわりをもう1回、選手一人一人に気づいてもらうというか、そういうところは自分自身がやらなきゃいけないところだなというふうに思った」と、“高いレベルで目を揃える”要求をしたという。

「今までOKでもちょっと要求を高くするというか、質の幅を、今まではこれくらい(両手で幅を提示し)を許容してたのを、もっと密着する(両手を狭めて)というか、やっぱりここの質までこのいけないっていうのを先週ぐらいからですかね、徐々に徐々にやっています」

 新たに進めるチーム作りには、当然、時間がかかる。今季は沖縄キャンプ2日目にしてミニゲームを採り入れるなど、選手が入れ替わった中でACL初戦に向けて急ピッチで組織作りを進めてきたからだ。

 こだわりと誇りを持って進んできたチーム、とも語る鬼木フロンターレ。タイトルとともに目指すものは、はっきりとしている。

(取材・文/中地拓也)

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