ドジャース時代にはメジャーの最多勝を獲得した経歴を持つウリアス。(C)Getty Images NPBもレギュラーシーズンの開幕が間近に迫るなかで、各球団の補強もほとんど沈静化。現有戦力の整備と強化を図るフェーズに入ってきている。 …

ドジャース時代にはメジャーの最多勝を獲得した経歴を持つウリアス。(C)Getty Images

 NPBもレギュラーシーズンの開幕が間近に迫るなかで、各球団の補強もほとんど沈静化。現有戦力の整備と強化を図るフェーズに入ってきている。

 そうした状況下でにわかに信じがたい情報が米球界をひそかに賑わせている。かつてドジャースに所属していた先発左腕のフリオ・ウリアスが、日本球界行きを移籍のオプションとして前向きに検討しているという。メキシコのスポーツ専門局『TV Azteca』が報じた。

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 実績は十分にある。2016年にメジャーデビューを飾ると、21年にリーグ最多20勝をマーク。昨季には17勝7敗、防御率2.16で最優秀防御率に輝くなど、球界屈指の左腕として声価を高めた。現在27歳という年齢を考えても市場価値は小さくない。

 ただ、プライベートでの騒動が彼のキャリアに暗い影を落とす。2019年に女性に対する家庭内暴力の容疑で逮捕されていたウリアスは、昨年9月にもサッカー観戦に訪れた際に女性に暴力を振るう様子を一般市民に撮影されて逮捕。すでに釈放されているものの、米球界内では、いわば“腫れ物”として三行半をつきつけられている。

 そうしたなかで、日本行の可能性が急浮上した。母国リーグの球団で、元楽天の安楽智大や元DeNAのトレバー・バウアーらが所属するメキシコシティ・レッドデビルズのミゲル・オヘダSDは、『TV Azteca』の取材で「日本でキャリアを続けることが彼にとって最優先の選択肢である」と強調した。

 さらに同局は「ウリアスはNPBに行くことを望んでいる」と指摘したうえで、オヘダSDが「彼はここ(メキシコ)で生まれ、ここで育った。だから間違いなく選択肢にはなる。ただ、明らかに日本(NPB)に行く可能性も探っている。彼のペースを尊重しているところだ」と語ったとした。

 果たして、ウリアスは日本行きを決めるのか。怪腕の去就は注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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