思わぬメジャーデビューとなった山本。次回登板での挽回を期待したい(C)Getty Images 現地3月21日、ドジャースの山本由伸は韓国ソウルで行われたパドレスとの開幕2戦目に先発登板。この日は右腕にとってメジャーデビュー戦となっ…

思わぬメジャーデビューとなった山本。次回登板での挽回を期待したい(C)Getty Images

 現地3月21日、ドジャースの山本由伸は韓国ソウルで行われたパドレスとの開幕2戦目に先発登板。この日は右腕にとってメジャーデビュー戦となったが、制球力が精彩を欠き、1回4安打2四死球、5失点KO。1イニングで降板となった。

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 NPBでは3年連続の「投手4冠」と沢村賞に輝くなど圧倒的な実績を残した山本。オフシーズンにメジャー投手史上最高額となる12年3億2500万ドル(約463億2500万円)でドジャース入りし、現地のファンやメディアから大きな期待がかかっていたが、まさかの大量失点でメジャーの洗礼を浴びた。

 山本は初登板で浮き彫りになった課題を修正することができるのだろうか。米紙『Washington Post』は記事を配信し、右腕が大量失点を浴びた原因を分析している。

 同紙はこの試合で山本とバッテリーを組んだウィル・スミス捕手が試合後に語った内容を記載。同捕手は「(スプリングトレーニングの際に)私はもっとヤマモトの鋭い球を見てきた」と語り、この日の山本が本来の調子ではなかったと明かした。しかし、「球威は問題なさそうだった。彼の速球は95マイル前後をキープしていた」とも言及。最も問題視したのは「制球力が欠如していたということだ。それはヤマモトにとって正常ではなく、異常なことだ」と制球力を課題に挙げた。

 この試合では特にスプリットの制球が甘く、真ん中付近に入った球を痛打される場面が目立った。「彼はそれを修正する方法を知っていると思う」とスミス捕手が続けたように山本のポテンシャルを考えれば”調整”はしてくるはずだが、仮に次回も状況が変わらなければ厳しい戦いが続くだろう。

 また、同紙は「ドジャースが多額の資金を投じた25歳の投手が慣れない土地で、まだ覚えてもいない打者を相手にMLBデビューを果たしたという事実を無視することはできない」と指摘しつつも、「ドジャースにとって最良のニュースは、彼が最初に経験したよりもはるかに悪い状況をさらに上回る可能性は低いということだ」と挽回に期待していた。

 様々な課題が出たメジャー初登板となったが、山本は次回登板でどんな投球を見せるのか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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