大谷の銀行口座から巨額送金を行なっていたとされる水原氏。その金額の大きさは世界を驚かせた。(C)Getty Images あまりに巨大な送金額に、世間は騒然となった。 大谷翔平(ドジャース)の専属通訳だった水原一平氏が違法スポーツ賭…

大谷の銀行口座から巨額送金を行なっていたとされる水原氏。その金額の大きさは世界を驚かせた。(C)Getty Images

 あまりに巨大な送金額に、世間は騒然となった。

 大谷翔平(ドジャース)の専属通訳だった水原一平氏が違法スポーツ賭博に関与し、負債を大谷の銀行口座から返済していたというスキャンダルだ。今月20日にドジャースから即刻解雇が発表された同氏に対しては、MLBも調査の開始を発表するなど、ハレーションは大きく広がっている。

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 何よりも驚きだったのは、米スポーツ専門局『ESPN』が「少なくとも」と表現した負債額だ。水原氏は「違法だとは知らなかった」と証言しているものの、450万ドル(約6億7500万円)という巨額を米連邦捜査局(FBI)の調査を受けている南カリフォルニアに拠点を置くブックメーカー(賭け事の取扱業者)に大谷の口座から送金していた。

 なぜこれほどまでに“借金”は膨れ上がったのか。水原氏が関与した違法賭博の胴元だったマシュー・ボウヤー氏の代理人であるダイアン・バス氏は、米紙『Washington Post』の取材に対して「ショウヘイ・オオタニとは一度も話したことがないし、会ったことも、直接のテキストメッセージを送ったこともなかった」と強調。「ボウヤーが連絡を取り合っていたのは、イッペイだけだ」と一部で疑われている大谷の関与を否定。そのうえで、巨額のツケ払いを許した理由を端的に説いている。

「それはイッペイがオオタニの親友だからだ」

 バス氏のコメントを掲載した『Washington Post』は、「給料が6桁にも満たないと言われている通訳の負債が数百万ドルに達するなかで、ボウヤーがミズハラを泳がせ続けた理由は、オオタニと近しい存在だったからだ」と指摘。「このスキャンダルは、主要スポーツ界のスターやそれに近い人物による違法賭博の暗部を、垣間見る憂慮すべき事態をもたらした」と論じている。

 現時点でボウヤー氏はメディアに対するコメントを避けている。今後はFBIによる捜査もより本格化していくと考えられるが、水原氏との関係性が本人の口から明かされる日は来るのか。根が深い問題だけに、その行方が注目される。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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