【WWE】RAW(3月18日・日本時間19日/ノーリー)  高さ2メートルを超えるラダーから危険すぎる決死のダイビング・レッグ・ドロップが炸裂。被弾して、前のめりに崩れ落ちた女子レスラーは瞳孔を開いたまま失神。「凶器OK、どちらかが倒れるま…

【WWE】RAW(3月18日・日本時間19日/ノーリー)

 高さ2メートルを超えるラダーから危険すぎる決死のダイビング・レッグ・ドロップが炸裂。被弾して、前のめりに崩れ落ちた女子レスラーは瞳孔を開いたまま失神。「凶器OK、どちらかが倒れるまで」の完全決着マッチは、仕掛けた女子レスラーもほぼ失神の壮絶なエンディングを迎えた。

【映像】女子レスラーが“ダブル失神”の衝撃シーン

 WWE『RAW』でベッキー・リンチとナイア・ジャックスが究極の決着戦“ラスト・ウーマン・スタンディング・マッチ”で対戦。どちらかが力尽きるまで戦う死闘で、過去全敗だったベッキーが気合い一発ラダーからの“漢気”ダイブで宿敵から初勝利を収めた。
 
 ベッキーにとっては今回も“負け試合”濃厚の内容だった。体重130キロオーバーのパワー系、ナイア相手に過去も力の暴力に屈してきたが、今回は「凶器使用OK、どちらかがノックアウトされるまで」という過酷なルールが課せられた。
 
  序盤こそベッキーがスピードで相手をかく乱して先制するが、躊躇ないパイプ椅子や竹刀の殴打に加えて、体重を乗せたラフファイトなど、次第に体格で勝るナイアの独壇場と化していく。

 試合の流れが大きく変わったのは、妥協なき凶暴さを誇っていたナイアに一瞬の気の迷いが生じた瞬間だった。場外でテーブルを設置、高いラダーからの攻撃でとどめ…という場面で、その高さに一瞬躊躇。はしごから降りたそのタイミングで、ベッキーが消化器を噴射してナイアの視界を奪う。

 一度はテーブルが真っ二つになる「サモアン・ドロップ」の脅威に晒されダウン。さらに「バンザイ・ドロップ」をくらって半失神。しかし、これを“カウント8”でキックアウトしたベッキーは辛うじて場外へとエスケープ。
 
 それでも執拗なナイアはエプロンまでベッキーを担ぎ上げ、場外のテーブルへの2発目の「サモアン・ドロップ」で仕留めにかかるが、ベッキーが必死に抵抗して逆転の「マンハンドルスラム」で、テーブルにナイアを叩き落とす。
 
 このシーンでナイアもグッタリ状態。解説の料理系TikTokerのもりおは「テーブルがもう真っ二つどころか粉砕しています。これで終わりでしょう…」と苦笑い。実況の藤沢俊一郎アナウンサーも「ナイア・ジャックス瞳孔開いてませんか?」と心配するが、ムクッと起き上がり蘇生する。

 フラフラ状態のナイアはテーブル席の前で我を失い酩酊状態。一方ベッキーはその間に力を振り絞ってラダーの最上階まで上り“とどめの一撃”を虎視眈々と狙う。意識朦朧のナイアはベッキーが見えずにテーブルに寄りかかったその刹那、ベッキーの超高角度「レッグ・ドロップ」が降り注いた。
 
 WWE名物のゴツいテーブル席はバラバラに粉砕され、前のめりで完全KOされたナイアは床に突っ伏す「曙ダウン」だ。ファンも「超高度垂直落下レッグ・ドロップ!」「スゲー」「ああ・曙みたいになってるナイア」と騒然となった。
 
 技を放ったベッキーも大ダメージを負いダブルダウン状態。カウントが数えられるなかナイアはピクリとも動かず、ベッキーがエプロンに寄り掛かり最後の命を繋ぎ止め「ラスト・ウーマン・スタンディング」となり宿敵を遂に撃破した。

 最後のフィニッシュ・シーンに「今年のベストバウトだ」「客もあきれている」「PPV並の試合」。さらに「ブル中野リスペクト?」とWWE殿堂入りを果たしたブル中野の“伝説の金網ギロチンドロップ”の声も聞かれた。
 
 遂に「ナイア超え」を達成したベッキー。試合後には4月の『レッスルマニア」で一騎打ちが決定しているWWE女子世界王者リア・リプリーが早くも登場。過去のキャリアでも最も厳しい試合を終え座り込んでいたベッキーだが、すぐに立ち上がり次なる難敵を鋭い目で睨みつけていた。(ABEMA/WWE『RAW』)