今週の日曜日は、中京競馬場で高松宮記念(GI・芝1200m)が行われます。  スピード勝負のスプリント戦ということもあり、過去10年では前走で逃げていた馬が(2-4-0-12)で連対率33.0%、単勝回収値222円の高率を記しています。…

 今週の日曜日は、中京競馬場で高松宮記念(GI・芝1200m)が行われます。

 スピード勝負のスプリント戦ということもあり、過去10年では前走で逃げていた馬が(2-4-0-12)で連対率33.0%、単勝回収値222円の高率を記しています。そして4角2番手以内に広げると10頭が該当。さらに4角5番手以内馬は16頭が馬券になっていて、そのうち4頭が二桁人気での激走でした。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走GIII以下の1400m以上戦で4角10番手以下
[0-0-0-15]複勝率0%
該当馬:ナムラクレア、ロータスランド
(過去の主な該当馬:23年ロータスランド4人気6着)

 前走4角10番手以下だった馬は過去10年で6頭が馬券になっている。ただしその多くの前走は同距離の1200m戦。1400m以上戦からの距離短縮だった場合、追走に手こずる可能性が高まってしまう。とくに、前走がGIII以下戦で相手強化になる場合は強くは推せない。

※データは過去10年間を対象にしている。

 昨年の2着馬であるナムラクレアが消去データに該当しました。

 昨秋にもスプリンターズS3着の実績がある実力馬です。昨年は1200mのシルクロードSからの臨戦でしたが、今年はあえて1400mの京都牝馬Sを前哨戦に選びました。距離短縮では(3-1-0-0)の好成績を残していることを重視しての陣営の工夫でしょう。それでも、前走が4角10番手の後方からの競馬だった点は減点材料。人気馬だけに、過去傾向を重視して思い切って評価を割り引く手もありそうです。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。