魔裟斗が「一番楽しみな若手」「センスの塊」と絶賛する選手が1ラウンドに2ダウンを奪って電光石火の衝撃KO。巧さと破壊力を兼ね備え、駆使する落ち着いた戦いぶりで、期待以上のインパクトを残した。【映像】魔裟斗絶賛の衝撃KO 3月20日、国立代…

 魔裟斗が「一番楽しみな若手」「センスの塊」と絶賛する選手が1ラウンドに2ダウンを奪って電光石火の衝撃KO。巧さと破壊力を兼ね備え、駆使する落ち着いた戦いぶりで、期待以上のインパクトを残した。

【映像】魔裟斗絶賛の衝撃KO

 3月20日、国立代々木競技場第一体育館で開催された「K-1 WORLD MAX」で、宇佐美秀メイソン(Battle Box)と白須康仁(PROTAGONIST)が対戦。試合は宇佐美が1ラウンドに、2ダウンを奪いKO勝ち。「KNOCK OUT」からの刺客が、圧倒的な強さを発揮。強烈なインパクトを残した。

 昨年12月に「KNOCK OUT」代表としてK-1に初参戦し、海斗とのダウン合戦に勝利した宇佐美。K-1での2戦目の相手は、旧MAXへの出場経験もある43歳のベテラン白須。11年のブランクを経て復活後に大怪我を乗り越えての復帰戦となる。
 
 魔裟斗は宇佐美について「センスの塊。パワーがある、サウスポーで懐が深い」とそのポテンシャルの高さを認める。その言葉を裏付けるように強い左ストレートから入った宇佐美、対する白須も相手の強振に合わせてカウンターを当てて反撃に出る。

 流れを切りたい宇佐美は、飛びヒザ。さらに遠距離では前蹴り、左の連打とヒット・アンド・アウェイを繰り返しながら落ち着いた試合運び。さらに左足への関節蹴り、前蹴り、飛び蹴りと変則的な蹴り3連発から右を見せ、バックハンドブロー、ボディと流れるような攻撃を披露する。
 
 過去に合宿した仲でもある白須について魔裟斗は「頑丈な男」と表現、宇佐美の強い左のボディなどにも対応、ガードをがっちり固めるなど徐々に対応するかに見えたが、ギアを一段あげた宇佐美の硬いワンツーの左を被弾して脳が揺れ、最初のダウン。
 
 明らかにダメージがある白須だが、さらに距離を縮めプレッシャーをかける。一方、宇佐美は落ち着いて左を顔面へ打ち込む。攻勢をかける宇佐美は立ったままグラグラ状態の白須を、最後はオーバーハンドぎみの右フックでKO。白須が崩れ落ちるのと同時に陣営からタオルが投げ込まれた。

 下がりながら強烈なパンチで相手を確実に倒す落ち着いた試合運びにファンからも「強すぎる」「攻撃力がやばいな」「レベチだな」との声。魔裟斗も改めて「メイソンは僕が若手で一番楽しみな選手。バッドボーイですが、これからはリングの中だけで暴れて行くというので…」とカナダで喧嘩屋だったプロフィールを交えつつ、その可能性を力説するなどべた褒めだった。