トータルゴルフフィットネス トレーナーの江澤です。
今回も前回に引き続きバックスイングについてお話をさせていただきます。
バックスイングの目的はみなさんご存知ですか。
バックスイングとは、望むショット・理想のショットを打つためにパワーを生み出すことがバックスイングの目的です。
最適なバックスイングができないとパワーを失ったり、効率性を失いミスショットの原因になります。
バックスイングでエネルギーを生み出す為には、まず右足の圧力がしっかり高まること。
そして体幹がしっかり捻転(コイル)されて体幹の筋肉が少し伸ばされた状態になることです。
パワーが溜まっている状態というのは筋肉がグッと伸ばされていますので、少し苦しい姿勢になります。
この苦しい姿勢の状態がパワーが溜まっている状態です。
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体幹の捻り方に関しては以前に解説をしていますのでまだ見られていない方はそちらもご覧ください。
スウェイの内容を詳しく説明していますので合わせてご覧ください。
スウェイとは
では、今回はバックスイングのエラーから『 スウェイ 』をテーマに解説をさせていただきます。
スウェイとは、バックスイング時に右側に過剰に骨盤が動いて足の外側に荷重してしまうことです。
このエラーが出ると切り返しやダウンスイングの時に適切な体重移動ができなくてパワーを失ったり、非効率な動きに繋がりミスショットの原因になります。
スウェイの原因は身体制限で3つありますのでそれぞれ説明をしていきます。
スウェイの原因
1.バックスイングでの技術不足と身体の使い方の理解不足
バックスイングでは「右に乗る」や「右で踏む」などとよく言いますがこの感覚がうまく分からない方がこれに当てはまります。
他には、股関節の使い方がそもそもわからない方というのもここに当てはまります。
2.トレイル側の股関節の内旋制限(右打ちの場合:右股関節)
内旋とは関節を内側に捻る動きです。
バックスイングをする際に、足の向きが変わらずに骨盤が右に回る動きをするため右股関節に内旋の動きが加わります。
この内旋の動きに硬さがあると股関節をうまく使うことができずに横へ流れるスウェイの動きになります
3.中臀筋の筋力不足
身体の硬さに問題はなく股関節の内旋の動きは出せても、横への動きを止めておく力が弱いとスウェイの動きになります。
それではスウェイの改善エクササイズをご紹介します。
エクササイズ紹介
ヒップワイパーストレッチ
目的:股関節の内旋・外旋の可動域向上
1.床に座り膝を立て手を後ろにつきます
2.両膝を右に倒します
3.両膝を左に倒します
★ポイント★
・両膝を大きく動かし床につけるように行う
ROTEXフルボディローテーション
目的:股関節内旋の運動学習
1.身体の右側にROTEX を置き右足を乗せアドレス姿勢になります
2.身体を軽く右に捻りその姿勢で右つま先を左に捻ります
3.つま先の向きをまっすぐに戻しより身体を捻った後つま先を再度左に捻ります
4.2~3を4回繰り返します
★ポイント★
・常につま先と膝の向きを揃えたまま行う
・身体が左右に流れないように行う
まとめ
今回は『 スウェイを無くすための股関節の使い方 』をご紹介しました。
スウェイというスイングエラーは身体的問題が大きく関わっています。
柔軟性だけでなく筋力不足、動きの認知不足にも関係して起こります
スウェイに長年悩んでいる方、まだ身体という観点から取り組みをされていない方はこれを機に是非取り入れてみてください。
トータルゴルフフィットネスでは、ゴルファーの願いを最短で叶えるために、トレーナーとコーチが連携してカラダのチェック・スイングのチェックを行います。
『カラダの問題点』『ゴルフスイングの問題点』を明確にし、効率的なゴルフスイングを身につけるための提案を行います。
ゴルフレッスンだけではなかなか修正が難しかったフィジカル面の課題もゴルフ専門のトレーナーがしっかりと見極めて改善へ導きます。
[文:トータルゴルフフィットネス – ゴルファーのための会員制フィットネスクラブ]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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江澤 彬
トータルゴルフフィットネス所属パーソナルトレーナー
トータルゴルフフィットネスではテクニカルマネージャーとして「より長く、より上手く」をコンセプトにゴルファーの健康とパフォーマンスに貢献するサービスの提供と、選手育成担当として世界に通用する自己管理能力の高いアスリートゴルファー育成に尽力している