<大相撲三月場所>◇十三日目◇22日◇大阪・エディオンアリーナ  無敗の連勝街道を突き進んできた規格外のウクライナ出身力士である三段目十八枚目・安青錦(安治川)が、三段目三枚目・長村(木瀬)に突き出しで下されプロ初黒星を喫した。デビューから…

<大相撲三月場所>◇十三日目◇22日◇大阪・エディオンアリーナ

 無敗の連勝街道を突き進んできた規格外のウクライナ出身力士である三段目十八枚目・安青錦(安治川)が、三段目三枚目・長村(木瀬)に突き出しで下されプロ初黒星を喫した。デビューからの連勝は「20」でストップ。“大物新人”のまさかの事態に、「ありゃりゃ」「負けちゃった」とファンもどよめいた。

【映像】デビュー「20」連勝がストップ 館内衝撃の取組

 ウクライナ出身、平成16年(2004年)生まれ19歳の安青錦。序ノ口デビューした令和5年(2023年)十一月場所では7戦全勝優勝、翌場所も序二段で7戦全勝優勝を遂げ、三段目で臨む今場所でも1番相撲から無傷の6連勝。デビューからの連勝は「20」と快進撃を続けてきた“大物新人”だ。

 十二日目までを終えて三段目の優勝争いは6勝0敗で安青錦、長村、三段目六十四枚目・肥後ノ丸(木瀬)の3人が並ぶ展開に。十三日目の取組ではすでに肥後ノ丸が敗れて1敗に後退していたため、安青錦は長村と優勝をかけた19歳同士の無敗対決に挑むこととなった。

 取組の勝者が今場所の三段目優勝となることがアナウンスされると、館内には大きな拍手が沸き起こった。立ち合いは1度目、緊張したのか長村がつっかけてしまい不成立。あらためて向かい合った両者は2度目の立ち合いで成立したが、長村が鋭い当たりから厳しい突っ張りで攻め立てると、安青錦は対応しきれずに防戦一方。そのまま何もできず突き出されて土俵を割った。

 “大物新人”安青錦が一方的に敗れるまさかの展開に、館内からはどよめきが発生。勝った長村に大きな拍手も送られた。長村は7勝目を挙げ、三段目優勝を決めた。一方、惜しくも優勝に手が届かなかった安青錦は1敗目を喫し、デビュー以来の連勝記録も「20」でストップした。

 安青錦がプロ初黒星を喫すると、ABEMAの視聴者も「ありゃりゃ」「ええええ」「ついに連勝ストップ」「安青錦初黒星か」「負けちゃった」と騒然。勝った長村に「お見事!」「おめでとう!」「いい突き出しだった」「気合い入ってたもんね」と祝福のコメントも相次いだ。(ABEMA/大相撲チャンネル)