思わぬデビュー戦になった山本。次回登板で挽回したい(C)Getty Images ドジャースの山本由伸はMLB開幕2戦目となる3月21日のパドレス戦に先発登板。1回被安打4、2四死球、5失点で無念の降板となった。 公式戦初登板となっ…

思わぬデビュー戦になった山本。次回登板で挽回したい(C)Getty Images

 ドジャースの山本由伸はMLB開幕2戦目となる3月21日のパドレス戦に先発登板。1回被安打4、2四死球、5失点で無念の降板となった。

 公式戦初登板となったこの試合でMLBの洗礼を浴びた。先頭打者のザンダー・ボガーツに速球を捉えられ、いきなり安打を許すと、2番のフェルナンド・タティスJr.にはスプリットが抜けて死球を献上。無死一、二塁のピンチを招くと、3番のジェーク・クロネンワースに2点三塁打を浴びてメジャー初失点を喫した。

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 その後も制球が不安定だった山本は無死一、三塁のピンチを招くと、5番のキム・ハソンに犠牲フライを許し、7番のルイス・カンプサノ、8番のタイラー・ウェードにも適時打を浴びて計5失点。初回から43球を投じるなど、らしくない投球となった。

 山本は今オフにドジャースとメジャー投手史上最高額となる12年3億2500万ドル(約463億2500万円)の超大型契約を結ぶなど、大きな期待がかかっていた。しかし、まさかの乱調デビューとなった右腕に米メディアからは辛口評価の声が上がっている。

 MLB公式サイトは記事を配信して、「ヤマモトが契約どおりの活躍をするかどうかは、1度の先発出場ではなく、今後10年間で決まる。しかし、ヤマモトのメジャー初登板は失望に終わった」とメジャー初登板を振り返った。

 さらに、同サイトは「43球中23球しかストライクを投げられなかった」と制球力を課題に挙げ、「誰もが想像していたスタートではなかった」と辛口な評価を下した。

 また、米ヤフースポーツも記事を配信し、「防御率8.18まで上昇したスプリング・トレーニングでの3試合の登板でも、ヤマモトは優れた投球と正確な制球力を見せていた。しかし、木曜日はそうではなかった。3つのアウトのうち2つを三振で奪ったが、彼のベスト・ピッチであるスプリットの制球が異常に悪かった」と、乱調の原因にスプリットの請求が悪かった点を挙げた。

 しかし、同メディアは「ヤマモトが落ち着きを取り戻し、いつものように圧倒的な強さを発揮するのを見るのが楽しみだ」と、次回以降の登板に期待した。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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