<大相撲三月場所>◇十三日目◇22日◇大阪・エディオンアリーナ  “超軽量級”で知られる序二段八十枚目・宇瑠寅(式秀)が、体重2倍以上ある序二段八十三枚目・最上錦(木瀬)を土俵際の珍手で下す逆転劇があった。大きな体が突如、ゴロンと土俵上に転…

<大相撲三月場所>◇十三日目◇22日◇大阪・エディオンアリーナ

 “超軽量級”で知られる序二段八十枚目・宇瑠寅(式秀)が、体重2倍以上ある序二段八十三枚目・最上錦(木瀬)を土俵際の珍手で下す逆転劇があった。大きな体が突如、ゴロンと土俵上に転がると、宇瑠寅の妙技に観客はどよめいた。

【映像】体重61キロ力士、珍手で巨漢をゴロリ

 身長165.3センチ・体重61.3キロという、一般の成人男性の平均よりも小柄な“超軽量級力士”の宇瑠寅。十三日目に対戦した最上錦は身長179センチ・体重135.3キロで、体重差74キロの対決となった。

 見た目にも体格差が際立つ一番。立ち合いやや右に回り込んだ宇瑠寅は、果敢に攻めるも全く動かない最上錦に組み止められてしまう。そのまま土俵際まで寄られたが、一方的に寄り切られるかに見えたその瞬間、右下手を引きながら素早く回り込んで鮮やかに派手に転がした。予想外の逆転劇に館内からは「一体、何が?」と驚くようなどよめきが沸き起こった。

 決まり手としてアナウンスされたのは“腕捻り”。日本相撲協会の公式サイトによれば、「相手の片腕を両手で抱え、外側にひねって倒して勝つ捻り手で、発生割合はわずか0.1パーセントだ。体格差を珍手で制した宇瑠寅は3勝目。敗れた最上錦は5敗目を喫した。

 宇瑠寅の逆転劇に、ABEMAの視聴者からも「すげえええ」「ぐるぐる作戦」「いいね」「うまくとったな」「キモチエエ」「勝ったぞ」と驚きの声が殺到した。(ABEMA/大相撲チャンネル)