公開から1カ月を過ぎてなお、勢いが止まらない『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』。現役選手にもファンが多い『ハイキュー!!』だが、日本代表や期待の若手選手、外国人選手などⅤリーガー7人に作品の魅力を聞いた。『劇場版ハイキュー!! ゴ…
公開から1カ月を過ぎてなお、勢いが止まらない『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』。現役選手にもファンが多い『ハイキュー!!』だが、日本代表や期待の若手選手、外国人選手などⅤリーガー7人に作品の魅力を聞いた。
『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』が大ヒット上映中
(c)古舘春一/集英社
■柳田将洋(やなぎだ・まさひろ)/東京グレートベアーズ 31歳
日本代表(2023年度。以下同)
アウトサイドヒッター 186cm・80kg
僕は漫画の連載が始まった当初から読んでいて、アニメも見ています。好きなキャラクターについては以前も(スポルティーバの記事で)お話しましたが、稲荷崎の北 信介が好きです。そんな作品が映画化されるのは、バレーをやっている身としてもうれしいです。
映画を観たことで実際のバレーにも興味を持ち、会場に足を運んでくださる新規のファンの方もいらっしゃると思います。中には、「自分もバレーをやってみよう」という子供たちもいるでしょうから、共に盛り上げていきたいです。そうして僕たちの試合を見に来てくれた方のために、「バレーの世界にようこそ」という思いで全力のプレーを見せたいです。
■大塚達宣(おおつか・たつのり)/パナソニックパンサーズ 23歳
日本代表
アウトサイドヒッター 195cm・90kg
僕は中学生の頃に作品を知ったので、学生時代は部活と『ハイキュー‼』でバレーに満たされていたような感覚でした。漫画でもアニメでも現実にありそうなプレーや練習のシーンがたくさんあって、選手目線で納得がいく、共感できる部分がすごく多かった。『ハイキュー‼』と共に選手として成長していったと言っても過言ではないです。
大学時代は白鳥沢学園の牛島若利がすごく好きだったんですけど、今は特別に誰が好きということはないですね。それほど、すべてのキャラクターにスポットライトが当たる作品。そういったところも好きですね。
■永露元稀(えいろ・もとき)/ウルフドッグス名古屋 27歳
日本代表
セッター 192cm・80kg
僕は2020年の「『ハイキュー!!』×V.LEAGUE SPECIAL MATCH」に出させてもらったんですが、それをきっかけに漫画を読んで、アニメも見ました。やはり自分と同じポジションであるセッターの、烏野の影山飛雄や稲荷崎の宮 侑などが好きですね。僕もふたりのようなプレーができるか、というとなかなか難しいですけど(笑)、やってみたいなとは思います。
すべてのポジションに魅力的なキャラクターがいますが、あれほどセッターに注目が集まる作品はなかなかないと思うので、個人的にそこがうれしいです。
■近裕崇(こん・ひろたか)/ウルフドッグス名古屋 36歳
ミドルブロッカー 190cm・84kg
漫画はリアルタイムで読んでいました。最近、(ウルフドッグスジュニアでプレーしている)息子が「読みたい」と言うので、 僕もつられて読み直す形で、一緒に読んでいます。
好きな選手は、音駒のキャプテンでミドルブロッカーの黒尾鉄朗。だから、烏野と音駒の「ゴミ捨て場の決戦」が映画化されるのはうれしいです。息子が読んでいる場面では、まだ彼がそんなに出てこないんですが、黒尾はなんでもできる選手なので参考になると思います。僕もいろんなプレーができるようになりたいですね。
■市川健太(いちかわ・けんた)/ウルフドッグス名古屋 24歳
リベロ 175cm・72kg
僕は漫画で全部読んでいて、2022年の「『ハイキュー!!』×V.LEAGUE ALLSTAR SPECIAL MATCH」にも出させていただきました。アニメも見ていて、すでに展開は知っているんですが、手に汗を握ってしまいます。劇場版も楽しみですね。
バレーの作品だから好き、というよりは、ひとつの作品としてすごく楽しめます。たぶん、僕がバレーやっていなかったとしても、作品にハマっていたと思います。ちなみに、今好きなキャラクターは稲荷崎の北 信介です。生き様がかっこいいですよね。
■中島健斗(なかしま・けんと)/天理大4年 VC長野トライデンツ(内定選手)22歳
セッター 172cm・68kg
主人公である烏野の日向翔陽は、身長が小さくても活躍できるという勇気をくれました。僕もサイズ的にはハンデがあるんですが、「身長が低くてもやれるんだ」と励みになります。今の小学生や中学生などで、体があまり大きくない子たちにも見てほしい。
そしてVリーグも見に来てくれたらうれしいです。そこでは僕が、小さくてもできるというところをリアルで見せたいと思います。
■ドミトリー・ムセルスキー/サントリーサンバーズ 35歳
ロシア代表
ミドルブロッカー 218cm・105kg
私はずっとロシアの国内リーグでプレーしていて、初めて海外のリーグに挑戦しようと思った時に、いくつか選択肢があるなかで日本を選びました。ロシア代表として何度も日本を訪れていて、素晴らしい国だということを知っていたのはもちろん、『ハイキュー‼』も日本を選択した要因のひとつになりました。「あの大好きな作品が生まれた国でプレーしてみたい」と思ったんです。
おかげで、今は日本でのプレー、生活も楽しんでいます。『ハイキュー‼』を見たみなさんに、Vリーグにも足を運んでもらえたらうれしいですね。