21日、ロサンゼルス・ドジャースは大谷翔平選手の通訳、水原一平氏の契約を終了したと発表した。水原氏には違法なスポーツ賭博で多額の借金があったとアメリカメディアが報じている。  【映像】「大谷選手の友達であり家族…」水原通訳に関するアメリ…

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 21日、ロサンゼルス・ドジャースは大谷翔平選手の通訳、水原一平氏の契約を終了したと発表した。水原氏には違法なスポーツ賭博で多額の借金があったとアメリカメディアが報じている。 

【映像】「大谷選手の友達であり家族…」水原通訳に関するアメリカの報道

 「ロサンゼルス・タイムズ」などによると、水原氏が違法なスポーツ賭博に絡んで多額の負債を抱え、その支払いが大谷選手の銀行口座から支払われていたとして、 大谷選手の代理人弁護士が水原氏を告発したという。

 水原氏の関与した金額は少なくとも450万ドル、日本円にしておよそ6億8000万円に上るという。ESPNのインタビューで水原氏は当初、大谷選手にギャンブルの借金の肩代わりを頼んだと答えたというが、 20日になって「大谷選手は借金については知らない」と主張を変えたとしている。

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 アメリカでの反応やスポーツ賭博の制度などについてアメリカの法律などに詳しい上智大学・前嶋和弘教授に話を聞いた。

━━アメリカではどのように取り上げられているのか?

「スポーツニュースとしてはかなり取り上げられている風に見える。水原通訳は大谷選手と“ずっといる人”であり、オールスターではキャッチャー役を務めたり、スーパーで大谷選手のために何か食品を買ったりしていた。『通訳と選手だけの関係ではなく、友達として、家族として付き合っていた』というフレーズもアメリカでは伝えられている」

━━アメリカにおいて『スポーツベッティング』は規制されているのか?

「およそ8割の州で合法である一方、ドジャースの本拠地であるカリフォルニア州など違法となる州もあり、州によって事情が異なる。リベラル色が強い州は違法としている傾向があり、また依存症への懸念から違法としている州もある。一方で産業としてはオンラインもあるため、スポーツベッティング産業は非常に伸びている」

━━スポーツベッティングのアメリカでの盛り上がりは?

「スポーツベッティングはMLBやNBAといった4大スポーツだけでなく、大学バスケなどでも盛り上がっている。彼らは産業として賭けているというよりも、会社の社員同士で『どこが勝つか』を予想するなど、スポーツベッティングは生活の中に入っている」

━━合法・違法の線引きは?

「基本的には賭けた場所、賭けた人の問題だ。だが、例えば遠征中に賭けたらどうなるかなど、そのあたりが今後の争点になるかもしれない」

(『ABEMAヒルズ』より)