<大相撲三月場所>◇十一日目◇20日◇大阪・エディオンアリーナ  前頭十七枚目・尊富士(伊勢ヶ濱)が、大関・琴ノ若(佐渡ヶ嶽)を下し、初日から無傷の11連勝を飾った。新入幕力士の11連勝は1960年初場所の大鵬以来、64年ぶりの快挙となり、…

<大相撲三月場所>◇十一日目◇20日◇大阪・エディオンアリーナ

 前頭十七枚目・尊富士(伊勢ヶ濱)が、大関・琴ノ若(佐渡ヶ嶽)を下し、初日から無傷の11連勝を飾った。新入幕力士の11連勝は1960年初場所の大鵬以来、64年ぶりの快挙となり、元NHK大相撲中継の実況でお馴染みの藤井康生アナウンサーが「なんという新入幕力士でしょうか…」と感嘆する一幕があった。

【映像】尊富士が大鵬以来64年ぶりの快挙達成を成し遂げる瞬間

 大記録のかかった取組前、館内は異様な雰囲気に包まれていた。初の大関戦に挑んだ大一番で、尊富士は立ち合い、琴ノ若と正面からぶつかり動きを止めると、突き押しで前に攻め、そのまま一気に土俵の外へ寄り切った。尊富士の会心の相撲にABEMAで解説を務めた元幕内・若ノ城は「すごい!」と思わず声を上げた。

 会場が大きく沸く中、同じく実況の藤井アナは「新入幕11連勝!大変なことです…!大鵬に並びました!」と伝えた。昭和の大横綱の記録に並んだ尊富士は、優勝争いも2差でトップ独走状態をキープし、110年ぶりとなる「新入幕V」へ大きく前進した。琴ノ若は3敗に後退。前頭五枚目・大の里(二所ノ関)が唯一2敗で追う展開となった。

 大関を撃破しての大記録達成。多くの力士を見てきた藤井アナも尊富士の姿に「本当に強いですね」「恐らく会場のお客さんもABEMAで大相撲ライブをご覧の皆さんも、驚きと共に、尊富士の凄さを感じていらっしゃると思います」と話していた。
(ABEMA/大相撲チャンネル)