カナダ・トロントで開催された「ロジャーズ・カップ」(WTAプレミア5/8月7~13日/賞金総額273万5139ドル/ハードコート)の女子シングルス決勝で、第5シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が第6シードのカロライン・ウォズニアッ…

 カナダ・トロントで開催された「ロジャーズ・カップ」(WTAプレミア5/8月7~13日/賞金総額273万5139ドル/ハードコート)の女子シングルス決勝で、第5シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が第6シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)を6-4 6-0で下し、優勝を決めた。これはスビトリーナにとって今季5つ目のWTAタイトルだった。

 22歳のスビトリーナは、ウォズニアッキのバランスを崩すために、持ち前のパワフルなグラウンドストロークとビッグサーブをフル活用した。

 第1セットで4-4からラブゲームでブレークを果たしたことが、スビトリーナを優位に立たせ、彼女は77分かかったこの試合で、それ以降は二度と脅威にさらされることはなかった。

 スビトリーナは難しい球もうまく返球する印象的なカバーリング能力のおかげで、ベースラインプレーではっきりと優位に立っていた。ウォズニアッキは、そのせいで通常よりウィナーを狙いにいくことを強いられ、その結果、より多くのアンフォーストエラーをおかし始めたのである。

 元世界1位の27歳、ウォズニアッキは、試合を通しショットに変化をつけ、パワフルなショットとスピンをかけた山なりのボールを織り交ぜていた。しかしスビトリーナが怯むことはなく、最終的に彼女の一貫性とパワーゲームは、ウォズニアッキの手に余ることになった。

 これはスビトリーナにとって、トップ10に対する今週4度目の勝利であり、ここ2日で3番目の勝利だった。彼女は世界9位のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を3回戦で破り、土曜日の朝には雨で遅れた準々決勝で、4位のガルビネ・ムグルッサ(スペイン)を退け、同日夜の準決勝では、2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)を倒していたのである。

 またこれはスビトリーナにとって、今年3度目のWTAプレミア5大会でのタイトルだった。

 スビトリーナは今季5度決勝に至っており、そのすべてで勝って優勝している。対照的にウォズニアッキは、今季6度決勝に至りながら、そのすべてで負けており、スビトリーナとの過去の対戦成績でも0勝3敗と分が悪かった。

 スビトリーナは月曜日に発表される新しいランキングで、キャリア最高の4位に上がることになる。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「ロジャーズ・カップ」で今季5度目のツアー優勝を飾ったエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)(写真◎Getty Images)

Photo: TORONTO, ON - AUGUST 13: Elina Svitolina of Ukraine (UKR) celebrates after winning the 2017 Rogers Cup tennis tournament final on August 13, 2017, at Aviva Centre in Toronto, ON, Canada. (Photo by Julian Avram/Icon Sportswire via Getty Images)