<大相撲三月場所>◇十日目◇19日◇大阪・エディオンアリーナ  体重61キロの小兵力士が、体重100キロ、身長30センチ差もある巨漢力士を珍取組で何度も翻弄。そのたびに館内からどよめきが起こった。さらに強烈な下手投げで身長191センチの力士…

<大相撲三月場所>◇十日目◇19日◇大阪・エディオンアリーナ

 体重61キロの小兵力士が、体重100キロ、身長30センチ差もある巨漢力士を珍取組で何度も翻弄。そのたびに館内からどよめきが起こった。さらに強烈な下手投げで身長191センチの力士を土俵に転がすと、どよめきは一転、館内は大きな拍手と歓声に包まれ、「舞の海以来や」「よく頑張った」「相撲の醍醐味よ」などの反響も寄せられた。

【映像】61キロ力士の“珍手”に館内どよめき

 序二段八十枚目・宇瑠寅(式秀)が、序二段七十六枚目・達ノ森(伊勢ノ海)を下手投げで下して2勝目を挙げた一番に館内が何度も沸いた。

 身長165.3センチ、体重61.3キロの宇瑠寅が対するは、身長191.4センチ、体重165キロの達ノ森。じつに身長30センチ、体重100キロ差という、まさに無差別級対決となった一番だ。

 取組が始まると静かな館内の様子は一変。立ち合い、素早く右に回り込んで両まわしに手をかけた宇瑠寅は、そのまま反時計回りにぐるぐると回転を開始。これに館内がどよめいた。

 その後、達ノ森が宇瑠寅の腕を極めるか、巻き替えようと試みると、その動きを察知した宇瑠寅は一転、時計回りに急回転。宇瑠寅の素早い動きに達ノ森が翻弄される形で土俵中央に戻ると、宇瑠寅が達ノ森に足をかけて投げを試みる。それを嫌った達ノ森が強烈な投げを打って右に、左に宇瑠寅を強引に振り回すも、宇瑠寅はなんとか踏みとどまる。

 最後は、達ノ森の背後に回り込んだ宇瑠寅が内股に足を滑り込ませると、強烈な下手投げを打って、達ノ森の巨体を土俵に転がした。衝撃の結末に館内は騒然となったが、一転して宇瑠寅に大きな拍手が送られた。

 手に汗握る攻防に対して、ファンからは「体格差w」「これはすごい」「舞の海以来や」「よく頑張った」「相撲の醍醐味よ」などの反応が相次いで寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)