<大相撲三月場所>◇九日目◇18日◇大阪・エディオンアリーナ  デビューから無敗の連勝街道を突き進む大物新人が、発生割合0.04パーセントの珍手で九日目の会場を沸かせた。軽々と妙技を決めるその姿に「なんと鮮やかな」「相撲うま」など、ファンが…

<大相撲三月場所>◇九日目◇18日◇大阪・エディオンアリーナ

 デビューから無敗の連勝街道を突き進む大物新人が、発生割合0.04パーセントの珍手で九日目の会場を沸かせた。軽々と妙技を決めるその姿に「なんと鮮やかな」「相撲うま」など、ファンが騒然となった。

【映像】発生割合0.04%の妙技が鮮やかに決まる瞬間

 三段目十八枚目・安青錦(安治川)が三段目十四枚目・麟虎(二所ノ関)を下し、初日から5連勝となる白星を挙げた。

 ウクライナ・ヴィンニツャ出身、平成16年(2004年)生まれ19歳の大物新人として注目を集める安青錦。その端正なマスクから“イケメン力士”としても話題を呼んでいるが、実力もピカイチで、令和5年(2023年)十一月場所で序ノ口デビューするといきなり7戦全勝で優勝。翌場所も序二段で7戦全勝優勝と圧倒的な強さを見せ、今場所でもやはり1番相撲から負けなしの4連勝で勝ち越しを決めていた。

 5番相撲となる九日目の取組では“妙技”を披露してさらに館内を沸かせた。立ち合い低い姿勢で当たってすぐに左手でまわしを掴むと、回り込んでから相手の足を鮮やかに払って転がす快勝ぶり。客席からは「キャー!」という悲鳴とともにどよめきが沸き起こった。あまりに一瞬の出来事に相手も何もできず、土俵上にひっくり返るように仰向けに倒れ込んでいた。

 決まり手は“裾払い”で、かつて“足技の名人”と呼ばれた元小結・時天空が得意としたことでも知られるが、日本相撲協会の公式サイトによると発生割合0.04パーセントの非常に珍しい技だ。勝った安青錦は5連勝となる白星を挙げ、デビューからの連勝を19とした。敗れた麟虎は1敗目を喫した。

 安青錦の妙技に、ABEMAの視聴者からは「なんと鮮やかな」「そんなこともできるの」「相撲うま」「多彩で上手い」と驚きや称賛の声が上がったほか、デビューから連勝街道をひた走る“怪物級”の強さに「レベチ」「負けたことなし」「いつ負けんねん」といったコメントも寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)