<大相撲三月場所>◇中日◇17日◇大阪・エディオンアリーナ  ざんばら髪の規格外力士、入幕2場所目の前頭五枚目・大の里(二所ノ関)は、ベテラン力士の前頭七枚目・玉鷲(片男波)を押し出し、1敗で中日を折り返した。全勝の24歳、前頭十七枚目・尊…

<大相撲三月場所>◇中日◇17日◇大阪・エディオンアリーナ

 ざんばら髪の規格外力士、入幕2場所目の前頭五枚目・大の里(二所ノ関)は、ベテラン力士の前頭七枚目・玉鷲(片男波)を押し出し、1敗で中日を折り返した。全勝の24歳、前頭十七枚目・尊富士(伊勢ヶ濱)を1差で追うなど、春場所ではここまで若き力が躍動している。

【映像】「強い」元若乃花が絶賛した大の里“圧巻”の取組

 39歳の鉄人と対峙しても、23歳の大器は一切ひるまなかった。玉鷲は何度も喉輪を繰り出すも、大の里はうまく受けながら、低い体勢で前進し、押し出し。連敗を避けた。

 この取組を受け、ABEMAで解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「玉鷲のあたりも強いですよ。喉輪でね」としつつ「(大の里)の引きつけと寄り方が良いですよね」「大の里が腰を落とし、前に攻めていっている。これだと玉鷲も逆転の技をかけられない」と解説。「強いです」と大の里の力量を改めて絶賛した。

 中日を終えて全勝は尊富士、1敗は大の里、貴景勝(常盤山)、豊昇龍(立浪)、琴ノ若(佐渡ヶ嶽)の3大関を含めた7力士が2敗で追っている。後半戦は尊富士、大の里、いずれも上位とぶつかることになり、九日目に尊富士はここまで2敗と好調を維持している小結・阿炎(錣山)、大の里は関脇・若元春(荒汐)との取組が予定された。疲れがたまる後半戦でも、思い通りの相撲が取れるか、注目が集まる。

 なお、横綱・照ノ富士(伊勢ヶ濱)は七日目の16日、日本相撲協会に休場を届け出ている。
(ABEMA/大相撲チャンネル)