韓国入りしたドジャースの面々。山本は第2戦での登板予定だ(C)Getty Images 本番を前にしても、その実力を論じる声が止まない。 いよいよ新シーズンが目前となったドジャースは、パドレスとの開幕カードが行われる韓国入り。3月2…

韓国入りしたドジャースの面々。山本は第2戦での登板予定だ(C)Getty Images

 本番を前にしても、その実力を論じる声が止まない。

 いよいよ新シーズンが目前となったドジャースは、パドレスとの開幕カードが行われる韓国入り。3月21日の開幕2戦目に先発が予定されている山本由伸の状態にさまざまな声が上がっている。

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 オープン戦最後の登板となった3月13日のマリナーズ戦では4回2/3で4失点を喫しており、メジャーへの適応などを不安視されながら、シーズンデビューを迎えることとなった。ここまで3度、オープン戦のマウンドに登り防御率が8点台という結果は、ドジャースローテーションの柱との期待も寄せられている新人右腕のパフォーマンスとしては、予想外とも言える内容だった。

 だが、現地メディアや指揮官からの評価は低いものではなく、加えて、ルーキーシーズンにも確かな希望を抱いているようだ。米スポーツサイト『FANSIDED』はスプリングトレーニングでの山本のピッチングを総括する特集記事を配信した。

「ヤマモトの春季キャンプでの苦戦をどこまで心配すべきか?」と銘打たれているトピックの中では、ここまでの結果を振り返り、デーブ・ロバーツ監督のコメントを紹介する内容となっている。

 同メディアはオープン戦での山本について、ポジティブな点として「ヤマモトは約束通り、この春は奪三振マシーンだった」と計9回2/3で奪った三振数が14にも上ったと指摘。また、「この春、うまくいったもう1つのことは、初回の打者を欺く能力だった」と3登板でいずれも、立ち上がりの内容が良かった点も挙げている。

 一方で、イニングが進むにつれ痛打を浴びたマリナーズ戦の投球に触れながら、「印象的なデビューを飾った後の2登板で、被打率は.389。これは、異なるプロリーグからMLBにやってきた投手にとって共通の問題のようだ」と見解を示した。

 その上で、「春を締めくくる成績は印象に残らなかったものの、ヤマモトのチームメイトやコーチたちは彼への信頼を少しも失っていない」と綴っており、ロバーツ監督が「彼のシーズン初先発に向けての準備としては、我々は良い位置にいると思う」と語ったコメントも掲載している。

 同メディアは、山本がコマンドや球種について僅かな問題を抱えているとしながらも、「改善し必要な調整をする時間は十分にある」と見通しており、「ドジャースはヤマモトのスプリングトレーニングでの苦戦を心配すべきではない。ピッチングはエリートであり、レギュラーシーズンにはそれなりに立ち直るだろう」と結論付けている。

 課題に直面しながらも、そのポテンシャルを発揮することへの期待は大きいままだ。果たして、ドジャースの背番号18は、間もなく迎えるMLB最初のマウンドで、どんなピッチングをみせてくれるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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