明け方の相撲部屋に力士が激しくぶつかり合う音と荒々しい息遣いが響いた。巨漢力士の体が隠れて見えなくなる極太の250キロの大きなタイヤを持ち上げる怪力力士の様子なども間近で目にした女子アナウンサーが、その迫力に息をのみ「ドラマで見ていた世界…

 明け方の相撲部屋に力士が激しくぶつかり合う音と荒々しい息遣いが響いた。巨漢力士の体が隠れて見えなくなる極太の250キロの大きなタイヤを持ち上げる怪力力士の様子なども間近で目にした女子アナウンサーが、その迫力に息をのみ「ドラマで見ていた世界」とただただ驚嘆した。

【映像】巨大な「250キロ」タイヤを持ち上げる怪力・豪ノ山

 10日から大阪・エディオンアリーナで熱戦が繰り広げられている大相撲三月場所。その場所直前に、ご当地場所となる大阪府寝屋川市出身の前頭六枚目・豪ノ山(武隈)を訪ねた女子アナウンサーが、その世界観と迫力に圧倒された。

 元大関・豪栄道の武隈親方が師匠を務める武隈部屋の朝稽古を訪れたのは、ABEMAアナウンサーの藤田かんな。「初めてなので、楽しみ」と意気込みを口にしていた藤田は、目の前の光景に言葉を失うことになる。

 土俵上では、力士同士が激しくぶつかり合う姿が。バチンと乾いた音と、猛々しい力士の声だけが部屋中に響く。お目当ての豪ノ山は、若手力士の相手をすると、今度は黙々と250キロのタイヤを持ち上げる。そのタイヤは、身長178センチ、体重158キロの豪ノ山の大きな体をすっぽり隠してしまうほどの大きさ、そして分厚さだ。

「かなり緊張感があって…圧倒されました」

 そう話した藤田は「ドラマで見ていた世界を本当に体現されている。(取組の)一瞬に対して、ここまでの練習を毎日毎日、積み重ねているんだと。かっこいいな」とも続けた。

 東十両筆頭で臨んだ令和5年五月場所で14勝1敗で十両優勝を果たし、順調に番付を上げてきた豪ノ山。しかし、前頭三枚目で臨んだ先場所は5勝10敗と8場所ぶりの負け越し。巻き返しを図る今場所は、七日目を終えて4勝3敗と白星が一つ先行している。

 明日の中日では、元大関で前頭八枚目の高安(田子ノ浦)と激突する。高安は今場所好調で、ここまで5勝2敗。そんな高安を撃破し、勝ち越して2場所ぶりの勝ち越しに近づくことができるか。豪ノ山の一番に注目だ。(ABEMA/大相撲チャンネル)