<大相撲三月場所>◇六日目◇15日◇大阪・エディオンアリーナ  三段目八十一枚目・山藤(出羽海)と三段目八十二枚目・東輝龍(玉ノ井)が激闘を繰り広げた。超軽量級の山藤の首が抱え込まれる“ヒヤリな姿”もあったが、決着がつくと勝った東輝龍が山藤…

<大相撲三月場所>◇六日目◇15日◇大阪・エディオンアリーナ

 三段目八十一枚目・山藤(出羽海)と三段目八十二枚目・東輝龍(玉ノ井)が激闘を繰り広げた。超軽量級の山藤の首が抱え込まれる“ヒヤリな姿”もあったが、決着がつくと勝った東輝龍が山藤を気づかって手を差し伸べ、「紳士的だね」「素晴らしい」と称賛の声が寄せられた。

【映像】熱戦直後の清々しい振る舞いにほっこり

 身長182センチ・体重76.8キロのスレンダーな体型で知られる山藤。体重118.8キロの東輝龍と対戦した六日目の取組では、立ち合い頭を下げて当たっていくと、とにかく相手の中に潜り込もうと攻めを展開。頭を東輝龍に抱え込まれる苦しい体勢となったが、圧力をかけられても落ちることなく、なんとか食らいついていった。

 超軽量級の山藤が果敢に攻める姿に、館内からは拍手が沸き起こった。ABEMAの視聴者からは「自分から潜りに行くとは斬新」「かなり喰い下がってますね」といったコメントのほか、やや強引にも見える攻めに「これは苦しい」「首大丈夫かしら?」「息ができない…」と心配する声も寄せられた。

 しばらくこう着状態が続いた両者。だが最後は東輝龍が頭をつけて一気に寄り切って勝利した。激闘の末に両者はもつれ合うように土俵を割って倒れ込むと、先に立ち上がった東輝龍が山藤に手を差し伸べて体を起こすのを手伝う紳士的な気づかいを見せていた。約3分にもおよぶ長い勝負を制した東輝龍は2勝目。惜しくも敗れた山藤は2敗目を喫した。

 熱戦後に相手を気づかう振る舞いに、視聴者からは「紳士的だね」「素晴らしい」と称賛の声が続出したほか、白熱した取組を受けて「粘るね!」「細いのに頑張った」と健闘を称えるファンも相次いでいた。
(ABEMA/大相撲チャンネル)