<大相撲三月場所>◇六日目◇15日◇大阪・エディオンアリーナ  新入幕の“美脚力士”がまたもや圧倒的パワーを見せた。快進撃を続ける前頭十七枚目・尊富士(伊勢ヶ濱)が、前頭十三枚目・美ノ海(木瀬)を速攻の寄り切りで下して無傷の6連勝を遂げた。…

<大相撲三月場所>◇六日目◇15日◇大阪・エディオンアリーナ

 新入幕の“美脚力士”がまたもや圧倒的パワーを見せた。快進撃を続ける前頭十七枚目・尊富士(伊勢ヶ濱)が、前頭十三枚目・美ノ海(木瀬)を速攻の寄り切りで下して無傷の6連勝を遂げた。わずか5歩で完勝した尊富士の底知れない実力に、ファンも「バケモンや」「一瞬で決まった」と開いた口が塞がらない様子だった。

【映像】当たりが鋭い“美脚力士”の完勝劇

 十両は1場所通過、初土俵からは歴代1位タイ(幕下付け出しを除く)の所要9場所のスピードで新入幕を果たした24歳・尊富士。今場所ではこれまで段違いの実力で無傷の連戦連勝を遂げて館内を沸かせてきた。

 六日目は美ノ海と対戦。令和5年(2023年)十一月場所から幕内に四股名を連ねる美ノ海は、沖縄出身としては17年ぶりに新入幕を果たしたことでも話題を呼んだ力士だ。尊富士と美ノ海はともに日大相撲部出身で、学年の離れた先輩後輩の関係でもある。

 取組前、ABEMAで解説を務めた元小結・旭道山は、尊富士について「この体で前に出て。有望株というか、二重丸をつけたい力士ですね」と期待を寄せていた。

 だが取組は予想を上回るほどの一方的な展開となった。立ち合い尊富士が鋭い当たりをかますと美ノ海は吹き飛ばされるように後退。尊富士は一気に押し込んでいき、わずか5歩、たった1秒で寄り切った。相手に何もさせず圧倒した尊富士は初日から6連勝となる白星を挙げた。敗れた美ノ海は3敗目を喫した。

 尊富士の一方的な勝利に、旭道山は「いいかましでしたね。右からしっかりおっつけて、頭をつけて前に出る。押し相撲ではありませんけど、前に前に出ましたね」と称賛。「両者いい立ち合いなんですけど、左をおっつける美ノ海さんを、(尊富士は)さらに右からおっつけていますから」と指摘しつつ、「やはり当たりの鋭さですよね。手も出ているし、肘も膝もしっかり動いています」とその強さを分析した。

 一瞬で勝負を決めた尊富士の圧倒的実力にはABEMAの視聴者も「マジか」「バケモンや」「一瞬で決まった」「強すぎwww」「特急電車!」と驚きの声を上げた。さらに、たくましい体つきに「ムキムキすぎ」「筋肉すごいな」「筋トレしてるおかげ」と注目が集まったほか、「大の里とぶつかったらどうなるんだろう」「尊富士と大の里を観たい」と無敗が続く新鋭同士の対決に胸を膨らませるファンも相次いだ。
(ABEMA/大相撲チャンネル)