<大相撲三月場所>◇六日目◇15日◇大阪・エディオンアリーナ  前頭筆頭・宇良(木瀬)と関脇・大栄翔(追手風)の一番、宇良が土俵際で得意の“イリュージョン”に出るも失敗。自身の足が先に出てしまいまさかの敗北を喫し、思わず「やっちまった…」と…

<大相撲三月場所>◇六日目◇15日◇大阪・エディオンアリーナ

 前頭筆頭・宇良(木瀬)と関脇・大栄翔(追手風)の一番、宇良が土俵際で得意の“イリュージョン”に出るも失敗。自身の足が先に出てしまいまさかの敗北を喫し、思わず「やっちまった…」と悔しそうな表情を浮かべた。

【映像】人気力士が思わぬハプニング…悔しさにじませた瞬間

 立ち合い潜り込むようにジグザグと動きながら当たった宇良は、大栄翔の強烈な突っ張り連打に対し、回り込んで下がりながら応戦。素早い動きで相手を翻弄し、何度か繰り返しぶつかり合った後、突如として後退する“イリュージョン”を見せた。

 そこから低い姿勢で回り込んで素早く足を取った宇良だったが、その際に自らの右足が土俵を割ってしまう思わぬハプニングが。この結末は宇良も予想外だったようで、「やっちまった…」とでも言いたげな悔しそうな表情を浮かべていた。宇良は3敗目。大栄翔は押し出しで勝って3勝目とした。

 惜しくも黒星を喫したものの機敏な動きを見せた宇良。取組後、ABEMAで解説を務めた旭道山は「この体で動くということは身体能力がすごいですよ」と称賛すると、「(最後)出ずに足を取っていたらすごかったかもしれない」と想像を膨らませた。

 さらに旭道山は宇良について「相撲を変えた人間かもしれませんね」と高く評価。「舞の海さんもクルクル回ったり逃げたり横に下がったりしていましたけど、それは自分たちの教えからは反する相撲でした。今はもう宇良さんが相撲を変えていますね」と、“技のデパート”こと元小結・舞の海を引き合いに出して語った。

 敗れても館内を沸かせた宇良の相撲に、ABEMAの視聴者も「いい動きでした!」「負けても盛り上がるな」「ヒットアンドアウェイ」「レスリング要素がすごい」「魅せる相撲」と大興奮の様子を見せていた。
(ABEMA/大相撲チャンネル)