<大相撲三月場所>◇六日目◇15日◇大阪・エディオンアリーナ  ざんばら髪の“化け物”による快進撃が止まらない。入幕2場所目の前頭五枚目・大の里(二所ノ関)が、実力者の前頭二枚目・明生(立浪)を押し出しで圧倒。盤石の相撲で初日から6連勝とな…

<大相撲三月場所>◇六日目◇15日◇大阪・エディオンアリーナ

 ざんばら髪の“化け物”による快進撃が止まらない。入幕2場所目の前頭五枚目・大の里(二所ノ関)が、実力者の前頭二枚目・明生(立浪)を押し出しで圧倒。盤石の相撲で初日から6連勝となる白星を挙げ、「実質最強でしょ」「馬力が違う」とファンが騒然となった。

【映像】馬力が違う…実際の取組の様子

 鳴り物入りで角界入りした“規格外の大器”が、ついに桁外れの才能を解放させはじめたか。身長192センチ・体重183キロの恵まれた体格を持ち、スケールの大きな相撲で豊かな将来性を感じさせる23歳・大の里。入幕2場所目となる三月場所では、初日から無傷のまま5連勝を遂げ、上位陣が総崩れのなか平幕ながら観客を沸かせてきた。

 勝ち星の数だけでなく盤石の相撲内容も注目を集めている。体格を活かして立ち合いから圧倒する勝ち方には、「まるでブルドーザー」「山が動いている感じ」といった反響も。五日目は対戦相手の前頭七枚目・金峰山(木瀬)が休場で不戦勝だったが、土俵上で「不戦勝」の垂れ幕が掲げられると館内にどよめきが、大の里が勝名乗りを受けると拍手が沸き起こり、ファンの期待の大きさをうかがわせていた。

 六日目は元関脇の実力者・明生と対戦。今場所、横綱・照ノ富士(伊勢ヶ濱)から金星を獲得している手強い相手だったが、ざんばら髪の若武者は問題にしなかった。立ち合い胸で当たった大の里は、突き放そうとしてくる明生に対し、一気の攻めを展開。そのまま前に出て押し出しを決め、6連勝となる勝ち星をあげた。勝った大の里は満足のいく相撲が取れたのか繰り返し頷いていた。一方、敗れた明生は4敗目を喫した。

 大の里の圧倒的な相撲に、ABEMAで解説を務めた元小結・旭道山は「前に出る相撲を徹底してやっていましたね。下がろうという意識がない」と称賛。「立ち合いは五分」としながらも「しっかり受け止めて前にいく。絶対に差させないという、いい右のおっつけでした」と勝因を分析した。

 規格外の馬力で連勝街道を爆進する大の里に、視聴者も「なんたる自信。迷いない」「実質最強でしょ」「強すぎ」「止まんねえ」「勢いがすごいな」「馬力が違う」と大興奮の様子を見せていた。

 これで初日から無傷の6連勝とした大の里。七日目の相手は先場所で苦杯を嘗めた前頭八枚目・阿武咲(阿武松)だ。もしもこのままの勢いで圧勝することがあろうものなら、新入幕から2場所連続での勝ち越し、さらにはその先の快挙を成し遂げる可能性も浮上してくるかもしれない——。
(ABEMA/大相撲チャンネル)