ショートというハードなポジションをこなしながら3番を打つのは負担が大きいと高木氏は言う(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext 開幕が迫ってきたプロ野球。4年ぶりの優勝を狙う巨人は今年、どんな戦いを見せるのだろうか。 …

ショートというハードなポジションをこなしながら3番を打つのは負担が大きいと高木氏は言う(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 開幕が迫ってきたプロ野球。4年ぶりの優勝を狙う巨人は今年、どんな戦いを見せるのだろうか。

 阿部慎之助監督は3月11日、開幕オーダーについて3番に門脇誠、4番に岡本和真、5番に坂本勇人を置く構想を明かした。「つなぎの3番」として小技もできる門脇を起用することで、岡本の前にチャンスを展開することが狙いだという。

【巨人】阿部監督の理想の打順”坂本を5番起用へ”問題は門脇の理想の打順について!高木が考える巨人の理想の打順について語ります!

 しかし、心配なのは3番に抜擢された門脇の状態だ。すでにショートのレギュラーが確約されている2年目の門脇は守備では安定感のあるプレーを見せているものの、打撃ではここまでのオープン戦で26打数3安打、打率.115と思うような結果を残せていない。昨季の後半戦では打率.320を記録したが、シーズン開幕後に打撃の調子を上げることができるだろうか。

 そんな門脇の3番起用を球界OBはどう見ているのか。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は3月15日に自身のYouTubeチャンネルに「【巨人】阿部監督の理想の打順”坂本を5番起用へ”問題は門脇の理想の打順について!高木が考える巨人の理想の打順について語ります!」と題した動画を更新。門脇の起用法について自身の見解を語った。

 高木氏は「今年の感じでは(3番起用は)苦しいかなって感じがするけどね。つなぎの3番と考えるのであればかまわないと思うけど、打撃はどうなんだろうと思う」と打撃面を心配視した。

 ショートのレギュラーと見られる門脇だが、同氏は「ショートはめちゃくちゃ疲れるから、3番で使っていたら1年もたないような気がする。まだ全試合に出たことがないし、精神的な負担とか体力とかを考えると、下位に置いておいた方が無難だと思う」と理由を語り、下位打線での起用を提言した。

 一方で、3番の適任として高木氏は「丸と門脇のバッティングでどっちがいいかというと、まだ丸の方がいい」と、ベテラン・丸佳浩の名前を挙げた。丸はここまでのオープン戦では11打数4安打で打率.364の成績を残している。門脇の開幕後の調子次第では、頼れるベテランが3番を任されることも大いにありそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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