明豊-坂井 8回裏明豊2死二塁、左越えに逆転2ランを放つ浜田。捕手石川=甲子園【写真提供=共同通信社】

第99回全国高校野球選手権大会第6日第4試合・2回戦。2年ぶり6回目の出場・明豊(大分)と、春を含めると前身の春江工で出場した2013年センバツ以来。夏は再編統合4年目で初出場となる坂井(福井)が対戦したこの一戦は、最後の一球までまったく目が離せない激闘となった。

先に試合を動かしたのは明豊。3回裏一死二塁のチャンスで3番・濱田 太貴 (2年)が坂井先発左腕・吉川 大翔(3年)から放った打球はあっという間にレフトフェンスに直撃する先制適時二塁打。5回表に失策が出て一度は坂井に同点とされたものの、その裏には一死一塁から再び3番・濱田が今度は右中間を破る勝ち越し適時二塁打。さらに6番・本多 真也 (3年)、7番・吉村 建人 (3年)もタイムリーで続き、スコアを4対1とする。

6回表からは5回1失点の好投を見せた佐藤 楓馬(3年)に変わり、ナックルボールを決め球にする橋詰 開斗(3年)を投入した明豊ベンチ。しかし、この交代は結果的に坂井打線を目覚めさせることになった。

坂井はこの回一死一・三塁から8番・石川 雅晴(2年)が左中間を破る適時二塁打で1点を返すと、なおも一死二・三塁から9番・山内 良太 (2年)の左前2点タイムリーで4対4。そして8回表には二死二・三塁から失策で、2点を勝ち越し。34,000人が入ったスタンドは騒然とした雰囲気に包まれる。

しかし、明豊は絶体絶命の場面に立っても冷静さを失ってはいなかった。直後の8回裏一死二塁で1番・三村 鷹人(3年・主将)が左中間を破る二塁打で1点差に追いつくと、二死二塁で右打席に入ったのは3番・濱田。はたして吉川の内角直球をフルスイングした彼の打球はレフトスタンドへライナーで飛び込む2ラン。自身高校通算25号、大会通算29号本塁打は劇的な一発となった。

9回表は明豊の3番手・溝上勇(3年)が三者凡退で坂井打線を退け、7対6。両校の健闘を讃える拍手が鳴り響く中、明豊が大分県勢としても6年ぶりとなる夏の甲子園1勝をもぎとった。

なお、明豊の3回戦は8月18日(金)大会第10日目の第3試合。京都成章(京都)と神村学園(鹿児島)の勝者と今宮 健太(福岡ソフトバンク)が主力だった2009年以来、8年ぶりのベスト8進出をかけて戦う。