<大相撲三月場所>◇五日目◇14日◇大阪・エディオンアリーナ 初日から無傷で白星を重ね続ける新入幕の“美脚力士”こと前頭十七枚目・尊富士(伊勢ヶ濱)が、十両筆頭・時疾風(時津風)を盤石の寄り切りで圧倒。破竹の5連勝を…

<大相撲三月場所>◇五日目◇14日◇大阪・エディオンアリーナ

 初日から無傷で白星を重ね続ける新入幕の“美脚力士”こと前頭十七枚目・尊富士(伊勢ヶ濱)が、十両筆頭・時疾風(時津風)を盤石の寄り切りで圧倒。破竹の5連勝を挙げて「強すぎるわ」「格が違う感」と称賛の声が寄せられたほか、その実力を裏づけるような肉体美に実況アナも「僧帽筋の張り方も素晴らしい」と惚れ惚れした。

【映像】スラリ美脚と僧帽筋の盛り上がり

 横綱・大関陣に黒星が続く“波乱の春場所”で、新進気鋭の平幕力士に熱い視線が注がれている。一人は“規格外の大器”として話題の前頭五枚目・大の里(二所ノ関)だが、もう一人が新入幕の尊富士だ。

 青森県五所川原市出身の24歳。令和4年(2022年)十一月場所で序ノ口デビューを果たすと、力強い突き押しを武器に7戦全勝で優勝。翌令和5年(2023年)一月場所でも7戦全勝で序二段優勝を遂げ、その後も圧倒的な勝率で番付を駆け上がってきた。新十両となった先場所では13勝を挙げて見事優勝し、わずか1場所で十両を通過し幕内へ。初土俵から数えると所要9場所で入幕という歴代1位タイ(幕下付け出しを除く)の記録を誇るスピード出世だった。

 新入幕で臨む三月場所でも圧倒的な強さは健在。初日に前頭十六枚目・大奄美(追手風)を下して白星スタートを切ると、経験豊富な力士たちを寄せ付けない会心の相撲で四日目まで連戦連勝、無傷のまま白星を重ねてきた。

 五日目、尊富士が土俵に登場すると、ABEMAで解説を務めた元前頭・大岩戸は「威風堂々としていて、体つきも立派な体格をしていますよね」とコメント。“辛口”で知られる大岩戸だが、尊富士について「相撲内容も組んでよし離れてよし。どんな体勢になっても焦らない。どこまで白星を伸ばすのか楽しみな存在です」とベタ褒めしていた。

 期待に応えるように、その後の取組では立ち合い力強く当たるとすかさず左四つに組み、そのまま押し込んで前に出続け、相手に何もさせず寄り切った。危なげない相撲で圧勝した尊富士は初日から5連勝となる白星。敗れた時疾風は2敗目を喫した。

 取組を受け、大岩戸は「とてもよく体が動いています。自分よりも体が小さい相手にも迷わず頭で当たっていって、すぐに左を差して、腕を返して休まず前に出る。万全の相撲」と絶賛。視聴者からも「すばらしい」「強すぎるわ」「格が違う感」とコメントが相次いだ。

 また、その強さを裏づけるような筋骨隆々とした肉体も注目を集めた。

 身長184センチ・体重143キロの体格で、220キロものベンチプレスを挙げる怪力でも知られる尊富士。取組前、「スラッと伸びた足。いわゆるソップ型の体型」と語っていた実況の小出アキラアナウンサーは、尊富士が完勝すると「いや~強い! 後ろから見たときの僧帽筋の張り方も素晴らしい!」と感嘆の声を上げた。「マッチョ」「筋肉マン」「セクシー」「惚れ惚れする」と肉体美に魅了されるファンも相次いでいた。(ABEMA/大相撲チャンネル)