昨年末の有馬記念を勝ち、今年の初戦はドバイターフ(3月30日・メイダン競馬場)を予定しているドウデュース(栗東・友道康夫厩舎)。栗東へ入厩してから、着々と追い切りを積み重ねているが、今朝13日は主戦の武豊騎手が跨っての追い切りを行ってい…

 昨年末の有馬記念を勝ち、今年の初戦はドバイターフ(3月30日・メイダン競馬場)を予定しているドウデュース(栗東・友道康夫厩舎)。栗東へ入厩してから、着々と追い切りを積み重ねているが、今朝13日は主戦の武豊騎手が跨っての追い切りを行っている。

 昨年はオークス2着、秋華賞3着、エリザベス女王杯3着というGI実績があるハーパーとCWでの併せ馬。ハーパーが先行して、それを4馬身ほど後ろから追いかける形。6F標識から5F標識の区間が少し速くなったので、このペースだとかなり速い時計が出るという感じだったが、3コーナーに入るところでハーパーがペースダウン。

 以前のドウデュースなら、ここでスピードを落とすことは簡単でなかったが、今はスムーズに減速して対応。ゆっくりとコーナーを回ってきて、最後の直線に向くところでじわじわと前との差を詰めに行く。

 残り300mのあたりでは並びかけて、あとは加速とともに相手との差がついていくだけ。ラスト1F標識を過ぎたところでは完全に抜け出していて、ゴール前では気を抜かないようにか、軽くステッキが入っていたが、脚色は余裕だった。

 時計は6F79.5〜5F65.1〜4F50.2〜3F35.5〜2F21.9〜1F11.0秒。2F時計は3月13日のトップだし、2位が22.3秒だから、抜けて速い時計であることは明らか。ちなみにハーパーの2F22.5秒は3位タイなので、相手が止まったのではなく、ドウデュースが凄すぎただけ。

 今後は検疫厩舎へ移動し、来週水曜日に軽めの国内最終追い切りを予定。昨年の無念を晴らすための準備は着実に進んでいる。

(取材・文:井内利彰)