カナダ・トロントで開催されている「ロジャーズ・カップ」(WTAプレミア5/8月7~13日/賞金総額273万5139ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第6シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)がスローン・スティーブンス…

 カナダ・トロントで開催されている「ロジャーズ・カップ」(WTAプレミア5/8月7~13日/賞金総額273万5139ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第6シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)がスローン・スティーブンス(アメリカ)を6-2 6-3のストレートで下し、決勝進出を決めた。試合時間は1時間23分。

「今日は動きもよかったし、粘り強くプレーできたと思う。できる限り攻めのテニスをするように心掛けたわ。スコアだけ見ると簡単に勝ったように見えるけど、タフな試合だった」とウォズニアッキは試合を振り返った。

 ウォズニアッキは決勝で、前年覇者で第2シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を6-1 6-1のストレートで下した第5シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)と対戦する。スビトリーナはハレプのサービスゲームのブレークに6度成功し、一方的な展開で試合を制した。

 スビトリーナが決勝で対戦するウォズニアッキとの対戦成績は、2勝0敗と勝ち越している。

 素晴らしいパワフルなプレーを見せたスティーブンスだったが、この試合では41本の凡ミスをおかした。それに対し、ウォズニアッキの凡ミスは11本にとどまった。

 スティーブンスは、足の故障のため約1年間ツアーから離れ、先月行われたウィンブルドンでツアー復帰を果たしていた。世界ランク自己最高11位のスティーブンスは、934位まで大幅にランキングを落としていた。

「勝つことはできなかったけど、この大会で大きなものが得られたと思うわ。準決勝で負けはしたけれど、私自身は優勝できたような気分よ」とスティーブンスはコメントした。

 復帰後、この夏に行われる大会でいい結果を出すことは期待していなかったスティーブンスは、今大会で4強入りできたことにかなり満足している。

「復帰後3大会目でこんなにいいプレーができるとは思ってもみなかった。これ以上のことはないわ。本当にうれしい」とスティーブンスは大会を振り返った。

 元世界ランク1位のウォズニアッキは、今シーズン5度決勝に進出しているが、いずれも敗退している。これまでキャリア通算25度に渡りタイトルを獲得しているウォズニアッキは、2010年のモントリオール大会で優勝している。今大会はトロントとモントリオールで隔年ごとに開催されている。

「私はコートに立つと、自分自身が何をするべきかだけを考えているの。そのほかのことは考えないようにしているわ。毎回、勝てることを信じて試合に臨んでいるの。それが一番大事なことだと思うわ」とウォズニアッキは言った。

 今大会は、雨に悩まされる日が続いている。この準決勝でも、第2セットに雨で一時試合が中断した。ウォズニアッキが世界ランク1位のカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を下した準々決勝では、試合時間自体は2時間56分だったが、雨により開始が2時間以上遅れ、試合中に4度の中断もあり、試合前のウォームアップから試合終了まで5時間以上を要した。

 この試合の前に順延となっていた残りの準々決勝が行われ、ハレプがカロリーヌ・ガルシア(フランス)を6-4 6-2で下し、スビトリーナは第4シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)を4-6 6-4 6-3で倒していた。

 賞金総額273万5139ドルの今大会の優勝賞金は、50万1975ドル、準優勝者には、24万3920ドルが与えられる。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「ロジャーズ・カップ」(カナダ・トロント)の準決勝で第6シードのカロライン・ウォズニアッキに敗れた元世界11位のスローン・スティーブンス

Photo:TORONTO, ON - AUGUST 12: Sloane Stephens of the United States plays a shot against Caroline Wozniacki of Denmark during a semifinal match on Day 8 of the Rogers Cup at Aviva Centre on August 12, 2017 in Toronto, Canada. (Photo by Vaughn Ridley/Getty Images)