プロ野球選手として20年目、メジャーリーガーとしても13年目を迎える37歳のベテラン、パドレスのダルビッシュ有投手。昨シーズンは終盤に右肘の炎症を起こしたが、今シーズンは順調な調整ぶりで開幕に照準を合わせている。日米で活躍してきたベテラン…

 プロ野球選手として20年目、メジャーリーガーとしても13年目を迎える37歳のベテラン、パドレスのダルビッシュ有投手。昨シーズンは終盤に右肘の炎症を起こしたが、今シーズンは順調な調整ぶりで開幕に照準を合わせている。日米で活躍してきたベテラン右腕だが、今シーズンは日米通算200勝、さらに日本人初となるメジャー2000奪三振という、2つの大記録をかけて戦うことになる。

【映像】今年で38歳も進化するダルビッシュ有の肉体

 ダルビッシュといえば、昨春に行われたWBCにも出場し、自身2度目となる優勝。チーム最年長として加わった侍ジャパンでは、投手陣だけでなくチーム全体のキャプテン的な役割をこなし、チームの和を築いた。馴染めない選手に積極的に声をかけ、他の選手とのコミュニケーションを高めたほか、投手陣には自身が持つ経験や技術を惜しみなくアドバイス。個人のレベルアップだけでなく、日本球界全体の向上に尽力している。

 剛球と多彩な変化球でメジャーでも三振の山を築いてきたが、今年8月には38歳になる。さすがにベテランと呼ばれる年齢にもなったが、ロッテで捕手として活躍しWBC優勝経験もある里崎智也氏は「若いし、体も年々デカくなって進化している」と、衰えどころかまだまだ伸び続けていると目を丸くする。

 パドレスと同じナ・リーグ西地区には常勝軍団ドジャースがいる。さらに今シーズンからは大谷翔平、山本由伸といった超目玉の日本人選手が2人も入り、3月19日から韓国で行われる開幕戦2連戦でもいきなり直接対決が待っている。日米通算196勝で大台まであと4つ、メジャーでの奪三振数も1929個と、順調にいけば200勝、2000奪三振はどちらも悠々とクリアできるはず。地区優勝、さらにはリーグチャンピオンをかけたダルビッシュ VS 大谷&山本というゴールデンカードは、日本やアメリカの野球ファンを熱狂させるはずだ。
(ABEMA「FAN FUN MLB」)