10年総額7億ドル(約1050億円)という北米スポーツ界最高額でドジャースと契約した大谷翔平。後に年俸の実に97%を10年後に「後払い」で受け取ることが明かされたが、1年平均にならしても約105億円というからすさまじい。ただドジャースには…

 10年総額7億ドル(約1050億円)という北米スポーツ界最高額でドジャースと契約した大谷翔平。後に年俸の実に97%を10年後に「後払い」で受け取ることが明かされたが、1年平均にならしても約105億円というからすさまじい。ただドジャースには大谷以外にも、1年で数十億円を受け取るような高額選手がゴロゴロといる。その額は、国内のプロ野球の1球団における選手の総年俸を上回るほどだ。

【映像】ドジャースの高額年俸選手トップ10

 ドジャースは、かつては若手の育成が高く評価されてきたが、近年では他球団から有力選手を次々とかき集めて常勝軍団に。ナ・リーグ西地区で優勝するのは当たり前といった状態で、いかにポストシーズンを勝ち抜き、2020年の短縮シーズンを除けば1988年以来となるワールドチャンピオンになるかが目標だ。

 オリックスから移籍した山本由伸もメジャーの投手最高額となる12年総額3億2500万ドル(約488億円)という超大型契約で加入してきたが、この他にも大物選手がずらりと顔を揃えている。MVP経験者のベッツはパワーとスピードに溢れ、大谷がWBC決勝前に「憧れるのをやめましょう」という名言を残した際に、憧れる一人として名を出した選手。フリーマンは昨年、球団記録となる59本もの二塁打を放ち、こちらもMVP経験者だ。このほかにも強打者が揃い、MLBアナリストの福島良一氏からすれば「6番以下もエンゼルスに行ったら上位打線を打てるくらい」というほどだ。

 投手陣にもスターがずらり。昨シーズン、レイズからトレードしてきたグラスノーは5年総額1億3500万ドルで契約を延長。ケガさえなければサイ・ヤング賞候補にも挙がりそうな剛腕だ。さらにそのサイ・ヤング賞に3回輝いた、通算210勝のカーショウは昨秋に左肩を手術。復帰は夏頃と見られているがメジャー史に名を刻む左腕が戻ってくれば、さらに盤石だ。

 ここまで豪華な顔触れともなれば、その年俸も半端ではない。100億の大台に乗せている大谷を筆頭に、球団内で10位までの選手がリストで並ぶと、その豪華さは一目瞭然。ロッテで捕手として活躍、侍ジャパンでWBC優勝経験もある里崎智也氏は、リストを見て「6位まで(の選手)で、日本の1球団の選手全員買えますよ」と笑っていた。

 なお、ここまで高額選手を抱えられる理由に、福島氏は「入場料収入がすごい。本拠地ドジャースタジアムは5万6000人収容で、10年続けて30球団(のうち)、観客動員No.1です。球場の周りに1万6000台の駐車場があるし、テレビの放映権料は年間357億円」と解説。さらに里崎氏は大谷、山本の加入により「今年から看板、いっぱい来るんじゃないですか。日本企業、いっぱい来る」と予想していた。
(ABEMA「FAN FUN MLB」)